終わりがとても素敵でこのあとのことを想像してしまいます。夏のお祭りの風景が目の前に浮かんで、いつもの夏の景色の中に2人の姿が紛れてる。夏はまだ先なのにすっと世界に引き込まれていきました。
続きがあるなら読んでみたいです。
読まされるー。 間違いなく読まされるー。 素敵な作品です。
短いながらも濃密な構成の、非常に素晴らしい物語です。非常にクオリティが高いです!とってもお薦めです!
まず文章が、読みやすいです。一人称でありながら、情景があざやかに浮かんできます。物語の状況と、人物の感情がするすると想像できるので、最後まで飽きることなく読み進めることが出来ました。また、ラストのちょっとしたタネ明かしも、ストーリーに書かれていない「これから」を想像できるスパイスとなっていて、読み手として嬉しいラストでした。面白かったです!
そしてどうなったんだろうか・・・・・・
悲恋なのかと思ったら、爽快な読後感です。二人の会話もくすりと笑えるような心地よさ。短編の見本と言っていい見事な作品です。
賑わう祭りの情景と静かに打つ雨のコントラストが絶妙でした。運命的に出会い、そして淡い恋の物語だと思いきや、ラストはもう一歩踏み込まれていて切ないラブストーリーにピリッとスパイスがきいて引き締まった感じがしました。物語はこのあとどうなっていくのかと期待勘の膨らむラストもよかったです。
短い時間での二人のやり取りだけでも、別れの切なさが上手く演出されていてお見事でした。主人公の立ち振舞の理由も最後に明らかになって非常に面白かったです。
追われている傾国の美女、うだつあがらない「俺」、殺気を垂れ流す「奴ら」。さあ、役者は揃いました。舞台は彼我が入り乱れる祭り会場、胸を躍らせて読み進められること間違いなしです。案外、誰も気づかないだけで例よくある話かもしれません。今度から目を皿のようにして探してみましょうか。
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