華やかな街と、人の心の暗部が交差する絶妙な物語ですぜ!

殺人業を生業とする組織の一員である、主人公の女性。同僚の男性が組織を裏切ったことから幕があきます。

登場する役者(キャラクターというよりも、しっくりきます)たちは誰もが何かを抱えて生きているということを、見事に演じきっており、これは書き手の手腕が見事であるからに他なりません。

舞台が華やかな街であるゆえに、彼ら彼女の暗部がより鮮明に浮かび上がっております。

でもそれは、決してこの物語が暗いというわけではありません。短編の映画を鑑賞するように、じっくりと味わってほしい掌編です。

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