ひょっとしたら今ある日常は本当は儚いもので、明日には壊れてしまうかもしれない。後悔しないように、1日1日を大切に生きていかなければいけないなぁ、と考えさせてくれた作品です。今は暗闇のような時代だけど、どうか明日を諦めないで、未来の希望を信じて、という作者さまのメッセージを感じました。
この夏は多分、将来の歴史の教科書に記載されるのではないかなと思っています。今作は「2020年夏物語」をテーマに描かれています。ネガティブになりがちな心に、力強い光を投げかけてくれる作品です。暗闇の中、不安を抱えながらもどちらを向いて進んだらいいのかわからない。でも誰もが知っているはずです。必ず夜は明けると。まさしくこの物語のタイトルにつながります。ぜひご覧いただき、希望の灯を胸に、明日の夜明けを信じましょう。
君と喧嘩をしなきゃよかった。詩的小説です。詩のような文体が斬新です。流れるように読めます。印象的なフレーズ多いです。
「この闇は、やがて必ず明ける」から、闇を歩く時間にも意味がある。生じてしまった心の溝が埋まる先には、夏の海のように輝く瑞々しい笑顔が、きっとあるはず。だから焦らず歩きたい。心に寄り添う夏物語。