第2話 暴力の当事者
アフリカの南に位置する鉱物資源が豊富な国。その更に南に位置する美しい港湾都市。
それがわたしの赴任した街だ。
白人たちのリゾート地であり観光地でもある。
空港から原発の真横を通って街に行き着く。
中心部にはBPやShellといった巨大石油会社の高層ビルがそびえ、センスのいいホテルやフレンチ、イタリアン、ジャパニーズの瀟洒なレストランが密集する。
ビジネスを行うにも適した街だ。
エグゼクティブのビジネスマンにとっては。
わたしのいる、ドロドロで粘着質の交渉が必要な業界は、地元民たちの暴力の日常に、第三者ではなく当事者として浸からなくてはならない。
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