丁寧な心理描写が読み手を物語に引き込みます

短編モノをメインで読んでいた自分ですが、気づいたら第一波を一気読みしてしまい、
レビューを書かずにはいられませんでした。

少しずつ崩れていく日常に振りまわされる主人公の心情を深く丁寧に描写していて、
これが「自分だったらどうするだろうか・・」と、ふと思ってしまうような没入感を与えてくれます。

個性的なキャラクターも魅力的で、
特定のキャラにフォーカスをあてたエピソードがちりばめられており、
読み手がついつい感情移入してしまいます。

日常のできごとだけでも十分読み応えのある内容ですが、
第二波以降、非日常にどう向き合っていくのか、
残された謎が今後どんな形で明らかになっていくのか、
先の展開が見通せないワクワク感が心地よい作品です。

レビュワー

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漣 第一波

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