古本屋『ミレニアムブックス』で繰り広げられる、ゲームを交えた心温まる物語。
忘れ去られていったレトロゲームや有名なあのゲームまで、千秋ちゃんを始めとした登場人物が遊びつくしていきます。それはもう年甲斐もなく(笑)
この小説で色々なゲームがあるというのがよく分かって、何だか懐かしい気分を感じさせました。自分の世代にないはずなのに、何故かそう感じさせるのです。
ちなみに好きなキャラは亜也子さんですね。この人のテンションは見ていて楽しかったですね。(恐らく)アラサーなのに高校制服を着込んでますが(笑)
忘れ去られたゲームを思い出したい方には、オススメの一作であります。
レトロゲームというマニアックなジャンルで、ここまで万人を引き付ける小説を書くことができる・・・それは1つにはみれにさんの高い文章力にあるのではないでしょうか。
最初の数行を読むだけでぐっと世界に引き込まれ、いつの間にかどこか懐かしいにおいのする古びた古本屋の中に誘われているような感覚に陥るのは、みれにんさんの外連味のない言葉選びと緻密な文章構成によるものだと、読み返して改めて感じます。
ゆったりとした心地いい空気の中で、少し切なくなるような人間模様が徐々に展開され、単話で読むのにも一気読みするのにも適した素晴らしい作品です!
有野課長の『ゲームセンターCX』が好きな私としては、ゲームが題材となれば読まないわけにはいかない。――と腰を据えて読み始める。
あれ? バルーンファイトってタイトルに音楽なかったんだと知り、そして『彩京弾』に苦しめられたなぁと苦笑いを浮かべ、マリオ2でルイージが滑りすぎてコントローラーを投げたような記憶を思い出し、個人的にディスクシステムなら名前も忘れたプロレスゲーム(星のマスクを被った奴ばっかり使っていたような気がする)が好きだったな、と昔を懐かしむ。
そしてセガサターンのナイツに大ハマりしたこともあったけなと感慨に耽りつつ、NECのPC―NXって18禁のギャルゲーばっかりっだたよなと失笑し、シューティングといえばエリア88でしょっ! と独り言つように叫ぶ。
最後に――私はリアルバウト飢狼伝説よりかはやっぱりストリートファイター3かな(笑)
ちょっと趣向の変わったこういう読み物もいいですね。
ファミコン、PCエンジン、メガドラ…。
いやはや、出てくる出てくる、かつてシノギを削ったレトロゲーム機の数々。
さらにはマイナーなゲームソフトの紹介までこなしており、作者様の膨大なゲーム知識には脱帽するばかりです。
ゲームのあるあるネタから、秋◯県のゲーム販売事情まで事細かく筆記されており、読み物として純粋に非常に面白い!
物語としては、ゲームのあれこれに触れるための狂言回しとして店長やバイト店員が出てきますが、旭川ちゃんが可愛いです。
ちょっとおっとりした感じで、ポニテ。
ポニテ!!(ツボだったらしい)
メイドコスプレしちゃうサービス回もあったりして、これはゲームマニア必読の書です。
舞台は雪国秋穂県の、県庁所在地からひと駅の馬島駅(ただしこの駅、夜には無人)、その駅前にある中古ゲーム兼古本のショップ。リアルタイムでファミコンから遊んできた脱サラUターン店長と、シューティングゲーム好きなバイトの女子大生、この二人にご近所さんが絡み、懐かしのゲームを遊びながら時間がゆるやかに過ぎていく。大きな事件は特に起きないが、雰囲気が良くてすらすらと楽しめる作品だ。
取り上げられるゲームは『バルーンファイト』や『スーパーマリオブラザーズ2』などいかにも古いものから、『ソルディバイド』『ナイツ(より細かく言えば、冬季限定版のクリスマスナイツ)』等のPS・サターン時代の作品、あるいは漫画も込みで『エリア88』などまで様々。すべてに共通するのは、どのゲームも作者が実際に楽しんだのだろうなと思わせる具体的な描き方。その感情が読者にまで伝わり、プレイ経験がなくとも面白そうだなと感じさせてくれる。
冬は雪が多くて湿気が酷いこととか、電車利用が増えるため二両編成がすし詰めになるとか、さらりと描かれる雪国の生活風景も興味深い。
※「サービス業はつらいよ」まで読んでのレビューです。
お題目にそった内容のTipsやゲームにまつわる薀蓄、
レトロゲーの実機プレイといった、盛りだくさんの内容がつまった古本屋の日常が描かれています。
え? TVゲームをやったことがない? なら可愛い女の子がゲームして喜怒哀楽する様を楽しめばイインダヨー
話は変わりますが、どういった基準でタイトルを選ばれてるのか気になりますねえ。
セリフを広げる話題性でしょうか。思い入れでしょうか。無作為でしょうか。
なんなら、突然!マッチョマンとか書いてくれないかなー(チラッチラッ)
では更新を楽しみにしています! お疲れ様です。
この店、本当に古本屋なのか?
実はレトロゲーム専門のゲームショップなんじゃないか?
と思うぐらい、古本屋店主の趣味と知識がヤバイですw
そもそも第二話で取り上げるシューティングゲームが『ソルディバイド』って……あの頃なら『Gダライアス』とか作中にも取り上げられていた『怒首領蜂』とか、同じ彩京シューティングでも『ガンバード』とか、もっと有名なタイトルがあったでしょう?
それなのに『ソルディバイド』、このチョイス、グッときましたwww
レトロゲームの話というと、どうしてもファミコンが主流になりがちです。
今作でも確かにファミコンソフトの割合が大きいですが『スーパーマリオブラザーズ2』をGBA版のファミコンミニバージョンにしていたり、セガサターンの『NiGHTS』を取り上げながらWii版にも言及していたりと芸が細かい、と言うか、ホント、店長あんた何者やねん、と。
ま、それはともかく。
幅広く取り上げるソフトを扱っているので、ファミコンの頃からどっぷりな人も、PS時代からゲームを始めた人も楽しめる作品になっています。
ゲーム好きには更新が楽しみな作品になるとオススメします。
追伸:作者さん、彩京好きですねーw