レトロゲームが記憶の紐を手繰り寄せる。

 友達の家でゲームで遊んでいた、あのあったかくて居心地のいい空気がふわっと蘇ります。

 ちょっと遅くなってしまい、窓の外はもう薄暗い。それでもまだクリアしてないから帰れない。友達の親がいつ注意しにくるか、その背徳感に似たヒヤヒヤする感情まで思い出します。

 人のゲームプレイを観てるのって異常に楽しかったですよね。そんな感情が再び味わえるノスタルジックな小説です。

その他のおすすめレビュー

鳥辺野九さんの他のおすすめレビュー524