ミコト

八月のお盆の頃。
曾祖母の屋敷へ来ていた湊斗（みなと）は突然、夜闇の支配する空間に飲み込まれる。
不気味な空間で湊斗を待っていたのは、黒塗りの巨体に真紅の目玉を持つ悍ましい化け物だった――

自らを“ミコト”と名乗る強気な少女。
狐耳の穏やかな和装の少女。
そして、黒い猫耳を生やした幼い双子の女の子。

空間内で出会った彼女達と協力し、湊斗は元の世界へ帰るべく手掛かりを集め始めるのだった。