宿屋業は人間模様の総体です。

私達の住む世界とは違う、異世界の宿屋に相応しいクレームを引っ提げやがりますお客様。
そんなお客様にのらりくらり、時には誠心誠意に対応する宿屋の主人(名前ちゃんと出てきます)へ敬意を表したいです。

従業員だってクレーマーだって人間。
軋轢はありますが、お互いに求められるのは最終的には人間力。
そうすればより良い接客業界になるのになと、希望的観測のもとに読み進めていました。
このように、経験と価値観を自ずと当てはめられるところに、本作品の魅力が詰め込まれているのではないのでしょうか。

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