ここまで手に汗を握らせるなんて……読めば納得しますぜ!

圧巻!!

この言葉以上に本作を一言で語れる言葉をご存じであれば、教えてください。

瀕死の重傷を負う検事、陽子は、見た目も会話もチャライ死神に、生死を分けるイベントに参加を促さられる。
そのイベントが、この物語の基本骨格です。そこで検事である陽子の本領が発揮される、裁判さながらの劇が繰り広げられるわけです。

徹底的に調べられた法曹用語がウルサイかと言えば、むしろ物語の潤滑油のごとく活用されており、リアリティを読み手は持つことができます。これは重要ポイントです。

それになんといっても、ウイットに富んだ会話はそれだけでも面白いときてます。

ラストシーン。
これは、ここまで読まれたかたなら、百パーセント胸に熱いものが込み上げてきて、鼻をすするか目尻を拭くでしょう。私は両方でしたが。

クリスマスの奇跡、ぜひぜひこの熱い物語で味わってみてください。

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