嘘は身を助けるのか。はたまた崩壊させるのか――。

 長年嘘を吐き続けてきた主人公。よって、即席ででっち上げのまじないを作れてしまうとか、ちょっと嘘の経験値が高い(笑)
 そんな主人公ですが、ひょんなことから男友達の時計を盗むことになります。罪悪感を抱きながらも、その男友達に嫌われたくない主人公は、時計を返すことができませんが……。
 思い悩む主人公の心情の描き方がとても丁寧で、楽しく最後まで読むことができました。
 嘘はいけませんが、あの終わり方は甘酸っぱい青春を感じさせて、いいハッピーエンドだったと思います。

 ――いいなぁ、学生時代の恋愛ってさ。

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