嘘は身を助けるのか。はたまた崩壊させるのか――。
- ★★★ Excellent!!!
長年嘘を吐き続けてきた主人公。よって、即席ででっち上げのまじないを作れてしまうとか、ちょっと嘘の経験値が高い(笑)
そんな主人公ですが、ひょんなことから男友達の時計を盗むことになります。罪悪感を抱きながらも、その男友達に嫌われたくない主人公は、時計を返すことができませんが……。
思い悩む主人公の心情の描き方がとても丁寧で、楽しく最後まで読むことができました。
嘘はいけませんが、あの終わり方は甘酸っぱい青春を感じさせて、いいハッピーエンドだったと思います。
――いいなぁ、学生時代の恋愛ってさ。