概要
数時間、神隠しにあってみる気はないかね、衿子さん。
視点人物の海老原衿子(えびはら・えりこ)は十四歳、中学生のときに家出をする。その理由が衿子には十二年経ってもわからない。家を出た記憶さえ定かでない。当時はまだ父や母を嫌っていない。だから、それが理由とは思えない。性格が母に似た妹にはいつもウンザリしていたが、それだけで家を出るとも思えない。最初はラブホテルでバイトをする。次に男に拾われる。やがて地方で家族経営の食堂を点々とする。恋をすれれば、恋されもする。愛するものさえ現れる。が、家出の理由はいつまでも謎。
おすすめレビュー
書かれたレビューはまだありません
この小説の魅力を、あなたの言葉で伝えてみませんか?