"わたし"という式を検めて演算する必要はなかった。"わたし"という現実が死の彼岸まで拡がりを湛え始めるまでは。彼女がこの物語を朗読するまでは。
愛と正義のジャンキーフーディスト
データ上の「わたし」と長い昏睡の末目を覚ますも「意識」を失った『わたし』との対話、そしてその結論。とにかく「わたし」です。主要の登場人物は二人(「わたし」と『わたし』)しかいないにも関わらず広がり…続きを読む
ダイアローグであり、モノローグ。AIの可能性が、人間の概念を、社会の通念を溶かしていく。これからの、そんな時代を丹念に思索した秀作。読む価値大です。
一人語りが中心となり、SF的であり哲学的な内容で、さらに、わたし、‘わたし’、“わたし”、彼女、ミキを把握するのにちょっと手こずりましたが、二話目ぐらいにはハッキリと区別する事が出来ました。わたし、…続きを読む
なぜわたしが自殺をしたのか、 ’わたし’ は真相を “わたし” と共に追求していくという核があり、近未来を舞台に語られていきます。一見、「ややこしそうだな」と引かないでください。ラストで大きく…続きを読む
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