"わたし"という式を検めて演算する必要はなかった。"わたし"という現実が死の彼岸まで拡がりを湛え始めるまでは。彼女がこの物語を朗読するまでは。
愛と正義のジャンキーフーディスト
全ての行動がシェアできるようになった近未来で秘密を作るには。今もツイッターやFacebook、Instagramで何もかもを発信してる時代だけど能動的に書き込まなければ秘密を作れる。それが自動ですべ…続きを読む
SNSの代わりに『バイオローグ』という新しいメディアが誕生している近未来――人は全ての情報を、経験や感情までを含めて『バイオローグ』に記録することで、その人物の人格すら再現できるようになっていた。…続きを読む
誰かが言った。進化の対義語は退化でなく、停滞だと。人類の倫理は技術に合わせて進化するのか、それとも停滞を選ぶのか。読み物としては難解で複雑だが、そのぶん哲学に富んだ非常に考えさせられる中編。…続きを読む
物語の主軸は近未来にありえる技術。そしてその結果生まれた3人の「わたし」。どうか最後まで読んでください。その最後は決してひとごとではないから。物語は未来であっても「彼女」は現実にありえることだから。
もっと見る