"わたし"という式を検めて演算する必要はなかった。"わたし"という現実が死の彼岸まで拡がりを湛え始めるまでは。彼女がこの物語を朗読するまでは。
愛と正義のジャンキーフーディスト
読み終えたとき、思わず「やられたな!」と唸ってしまいました。まったく見事などんでん返し。自分が自分についた嘘は、自分自身をだますがゆえに真実と区別できなくなる、とはよくいいますが、そのことをつくづく…続きを読む
ある日、突然の自殺をした「わたし」。その瞬間を、もう一人の「わたし」が辿っていく。哲学的なテーマで繰り広げられるSFストーリー。読んでみると……何か不思議な感じがしたものです。「わたし」と「わた…続きを読む
様々な形でこの世に「生」を成す事となった「わたし」。様々な近未来的な要素を物語に交えつつ、「わたし」=自分自身という存在を探る長い日々の中で巡り会う真実。周りを取り囲むものはどこまでも冷たく、…続きを読む
この作品の特徴は、レビューされた方のレビュー文の長さに現れていると思います。自己の存在、尊厳、そんなものを考えさせる秀作だと思います。作者は文系の院生なんですね。読んでいて、理系の方かと思い込ん…続きを読む
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