自分を見つめ直しには、自分が必要である。

ある日、突然の自殺をした「わたし」。その瞬間を、もう一人の「わたし」が辿っていく。
哲学的なテーマで繰り広げられるSFストーリー。読んでみると……何か不思議な感じがしたものです。
「わたし」と「わたし」の対話によって見つかる、新たな発見。それが良い事か悪い事なのか分かりませんが、とにかくもう一人の「わたし」がいないと見つかる事はなかったと思います。

こういった哲学な小説はあまり読まなかったですが、完読すると深い余韻が生んでいきます。これ程の大作は他にはないかと。
自分を見つめ直したい方には、オススメの逸品です。

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