概要
私に名はない。生きるための生でなく、この窓を越えるために生かされてきた
どこかの世界のどこかの国(英語圏)の、おそらく我々の現実世界でもありうるお話。
長く続いた内戦で国は疲弊していた。
現在も首都では反政府組織がテロを繰り返している。
首都の憲兵隊長を務めるバトラー少佐もまた、自爆テロで妻を失った。
一年後の妻の命日に、彼は夜道で花売りの女と出会う。
妻と雰囲気のよく似た、名無しの女と―ー。
※「別れの一瞬」をテーマにした小話です
長く続いた内戦で国は疲弊していた。
現在も首都では反政府組織がテロを繰り返している。
首都の憲兵隊長を務めるバトラー少佐もまた、自爆テロで妻を失った。
一年後の妻の命日に、彼は夜道で花売りの女と出会う。
妻と雰囲気のよく似た、名無しの女と―ー。
※「別れの一瞬」をテーマにした小話です
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!男と女が出逢い、そして別れる無二のメロドラマ
戦争が終わり、代わりに反政府組織によるテロリズムの嵐吹き荒れる国。戦争の英雄で今は憲兵隊の最精鋭であるアレックス・バトラーはある夜、1年前に死んだ妻とどこか似た娼婦と出逢い、しだいに溺れていく。
こちらの作品のテーマは「別れの一瞬」ですが、そこまでの心情エピソードの積み上げかたが本当にすばらしいのです!
最後の最後で物語にはふたつの意味での“別れ”が訪れるんですが、過程で高まりゆく「悲劇のにおい」。それを嗅ぎ取っていながらも惹かれあうことしかできず、果たして別れゆく男と女。
後に残される真実――まさに極上のメロドラマ(あえてこう表現させていただきます)がここにはあるんですよ!
それをた…続きを読む