零細作家の読書感想文

たねありけ様の特徴として、ただの読書感想文ではありません。

文章を読み進めながら、「その文時点」で、感じたことを伝えてくれます。

普段いただける感想は総評であって、この時点では読者は伏線に気が付いているのか、独りよがりのよくわからない文章になっていないか。そうした不安は払拭されません。

こちらの作品では、その課題を見事にぶっ壊して、求めていた視点での感想を提供してくれます。

そして何より、感想を書くために作品を端から端まで読み込んでくださっているのが伝わってきます。
その真摯な姿勢と、需要のある独自の視点が魅力的な作品です！

多分ご本人としては、読んだ作品の内容に沿ってセルフレーティングにチェックを入れた程度の認識なんだと思います。
が、執筆者目線で見ると……そのコメントは結構「残酷」だなぁ、と思わされたり……。

良作・駄作とそれなりにカクヨムではたくさん読んできた私ですが、基本的には褒めることに専念し、それが難しいレベルの駄作の場合は無言でおさらばしています。
それだけに、フラットな目で駄作の何が駄作たるかを、図式を組み立てるようにして解説していくのは、他人事ながらなかなかにつらいものを感じさせます。
読者とはかくも残酷になれるのか……。

とはいえ、一定基準の要素を満たした良作に関しては、その良きところのエ…続きを読む

自作が「どんなふうに読まれるのか」という読み手様の心の動きがわかるのは、他にはない、替え難い経験でした。
これは「読者のこころの動きの追体験サービス」ですね！新しいです。
読者の忖度のない意見が、ずばずばっと書き手に突き刺さっていきます。

具体的な改稿方針や指南が受けられるわけではないかもしれません。
それでも有料級の価値があると思いました。

えーと？これはつまり……？　つまり、これは書き手がエスパーになってしまった物語です。
読み手の本当の心を覗き見てしまった時、創作者はどうなってしまうのか？
そして、主役は感想文なのか、作品なのか、心を盗み見た創作者なのか？

ひとこと紹介そのまんまです！

作者は自分の作品に対する評価に飢えた生き物です。
であるからこそ、爪痕を残そうではありませんか！
覚悟を持ったその先にこそ、道は拓かれます。