淡々と積み上げられてゆく暖かな物語

もちろん波風はあるのですが、みんながしっかりと日常を生きながら緩やかで大きな物語になっていきます。このほんわかとしたペースがとてもいい小説です。
それはたぶん流れるような語り口のせいで、ちょっと癖のあるかわいいキャラクターのせいで、何気に毎度のように登場する料理のせいで、そう言ったものが積み重なる感じがとても心地よかったです。ボリュームはありますが、あっという間に読んでしまうでしょう。読み終えた後、なにか暖かい気持ちになれるはず。

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