読みながら思わず『これ最後どうなるんだ!?』と口に出してしまう作品!

読者を一瞬にしてひきつけ、物語の中に没入させていくその筆力は圧倒的の一言!
ただただ楽しみながら、一気読みさせて頂きました。

主人公は裕福な名家に生まれながら、優秀な兄と美しい妹にずっとコンプレックスを抱きながら生きてきた女性。
そんな彼女と、燈吉(あきよし)という名の使用人との間にある「言葉には出さない黒い本心」のようなものがこの作品の魅力だと思います。

「鳴かぬ蛍が身を焦がす」――好きだとあからさまに言う人より、口に出して言わない人の方が心の中では深く思っているというたとえ。

このタイトルの意味にも唸らされました。

『人間を表現する』という面白さの詰まったこの作品、ぜひ、ご一読下さい! 

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