亡くなったお父さんが抱えていた『自分には何もない』という思い。
大人になった主人公はある日、父と同じ思いを抱きその気持ちに共感する。
そんな時、食べた寿司のわさびの味は――あの日の父が言ったように苦かった。
この作品はきっと、作者の方に辛いことや悲しいことがあって、自信を無くしていたりした時に書いたんだろうなと、身につまされる思いになりました。
人間生きていれば辛いことや苦しいことがいっぱいあります。確固たる自分を持てない人もいっぱいいます。
僕もそうです。
それでも、時々後ろ向きになってもいいから、少しづつでも前に進んで生きていきたいなと、そんな風に思わされる作品でした。