800文字という、小説としてはとても短い文章に、ひとの世のせつなさやるせなさ苦しさが込められています。読むと口の中に、わさびの苦さが、そして目には涙が浮かぶ一作。
のんびりと書いている柑橘類です。 基本乙女なものが好き。 『彼女が魔女に着替える時』が第4回カクヨムWeb小説コンテスト恋愛部門で特別賞を頂きました。 書籍…
素晴らしい。
亡くなったお父さんが抱えていた『自分には何もない』という思い。大人になった主人公はある日、父と同じ思いを抱きその気持ちに共感する。そんな時、食べた寿司のわさびの味は――あの日の父が言ったように苦…続きを読む
ワサビを苦いと言った父。その翌日、父は……。寿司、そして、ワサビという。どちらかというと、楽しい家族の思い出やハレの日といった目出度い記憶と結びつきがちなアイテムを、父の死という重い現実に結び…続きを読む
コメディか!? と思いつつ読んでみると、何ともいえない後味を感じました。まさにぴりっと突き刺さるわさびのような味です。だからといって物語はとてもいいのです、ああ、わかると呟いてしまうほど現代…続きを読む
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