まずですね、呑兵衛は身もだえます。
3話ぐらいまで読んだら、もうお酒が飲みたくて飲みたくて仕方がなくて身もだえます。ええ、実体験です。
そしてお酒を飲んだことがないあなた。
あるいは、お酒なんて縁遠いものだ、興味はあるけどなんかよくわからないと思っているあなた。
まあ騙されたと思って読んでみてくださいよ、きっとお酒のことが好きになります。
騙されるわけがないと思ったら、なおさらです。
ここまで〝飲みたくなるお酒〟について解説を交え描写している小説は、おおよそないでしょう。
専門書の堅苦しさはなく、ただただ美味しいお酒がそこにある。
これは、そんな物語です。
塩と月をつまみに呑める女性が居酒屋ののれんから異世界へ転移
そこでたまたま味見をしたポーションは……なんと日本酒味?!
そこから始まる、ぶらり飲み歩き旅!
猫のすがたをしたリンさんをお供に、おいしい日本酒……もといポーションを、お財布を気にすること無く呑みまくり。
ときに、道具屋でそのまま店主さんと一緒に立ち呑みを、ときに宿屋に持ち帰って月見酒、もちろん(塩じゃない)おつまみも一緒に。
読むと、なんだか日本酒に詳しくなったような気持ちになれます。
読むと、なんだか日本酒を呑みたくなってしまいます。
読むと、なんだか……あぁ、もう言葉は不要。
さぁ、一緒に呑み(読み)明かそう!!