夏杯

作者 ベネ・水代

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★★★ Excellent!!!

 めでたい席の「乾杯」は知っていたが、「献杯」の意味を知ったのは少し大きくなってからでした。確かに子供は20歳まで、どちらも厳禁ですね。
 この作品は夏の香りを連れてくる。懐かしさと、わずかに胸に残る悲しさと共に。だから今日も「夏杯」を楽しもう。
 この作品を、「夏杯」のように楽しもう。

★★★ Excellent!!!

オンラインゲームで知り合った顔も知らない友人を偲んでお酒を飲む、というお話。

言葉の一つ一つが詩的で美しく、作者さんのご友人への想いがあふれ出てくるような文章でした。

実際に会ったこともない友人のために、毎年、彼の好きだったウイスキーで献杯をする。
本当に素晴らしいことだと思います。
作者さんとご友人の間には、たとえネット越しだとしても確かな絆が存在したのでしょうね。

読んでいて、自分も作中で出てくるようなウイスキーを飲んでみたくなりました。

作者さんの人柄の良さが表れたこの作品。
ぜひ、実際に読んでみてください!

★★★ Excellent!!!

いつか一緒に美味い酒を飲もうと、約束した友。
その果たされなかった約束を思い、彼を想い。主人公は一人、杯を交わす。


人を想うということは、どういうことなのか。脳裏に浮かぶ蝉の声を聞きながら、そんなことを深く考えさせられた作品でした。

それは決して悲しい行為ではなく。
楽しみでも、あるのでしょう。

そんな楽しみ方のできる酒も、悪くはないな。そんなことを、思いました。