先生とそのお布団

作者 石川博品

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★★★ Excellent!!!

ラノベではあんまり見かけない全く売れない作家物。
小説が売れない作者の苦悩が伝わってくる。
そして最後は報われる。
そんな小説家の努力と苦悩の物語。

メインは人語を話す猫との交流。たぶんそう。
猫を飼っている人しかわからな様な細かな仕草の描写が素晴らしい。
しかもその猫と創作論を語り合うところが最高にいい!
小説家志望や猫好きなら絶対に読むべき作品。

かなり手の入り感動的な話となった書籍版とは違った内容で、粗削りな分刺激的で面白いです。

★★★ Excellent!!!

泣きました。
そう、漱石にも鷗外にもなれない。それでも書くことに意味がある。書き続ける。
そんな先生の言葉に、涙せずにはいられません。

あるラノベ作家が、一年間かけて一冊の本を出版するに至るまでの物語です。
えがかれているのは、書いたことのないひとには何もなかったかのように見えるかもしれない、とても静かな、しかし激動の、ひとりの作家の人生を左右する、とても大きな出来事が連続した物語でした。
ひとつのお仕事小説として、今時の作家の人生を追い掛けることができます。
そして書く勇気をもらえます。
書くのは厳しいことばかりかもしれない。
特に和泉美良、実在したら、まあまず雲の上の人間であって関わり合いになることなんてない気がするけど、近くにいたら嫉妬で狂うことになりそう。
それでも、自分にしか書けない物語がある、だから書き続けろ、という先生の言葉が、優しいです。
私も頑張ろうと思いました。

どうでもいいですが――私事で恐縮ですが、イラストの先生、うちの猫に似てる……。
先生、人間の言葉をしゃべる特別な猫ですけど、キャットタワーに登ったりダンボールに入ったり、行動は普通の猫なんですよね。そこがまた可愛い。

今日これから本屋さんに行って書籍バージョンを探そうと思います。

★★★ Excellent!!!

【石川布団】という売れないライトノベル作家。
彼は、何を考え、いかに苦しみ、どう書き進めるのか。
私小説風フィクションではあるが、ここで語られる心境は限りなく本物に近いであろう。
そんな彼を支えるのが、その聞き手であり、師ともいえる存在の猫『先生』である。
一人の作家と一匹の猫が語り、進めていく、物語が生まれるまでの外側事情。
孤独な創作者にこそ読んでもらいたい一作。

★★★ Excellent!!!

小説書きならば誰もが一度は経験することですね。書き始めたからには最後まで、されども挫折や困難が常に目の前にチラ付いており、そこへ至るには長く苦しい戦いが……。
けれども、この小説を見れば励みになる。そして頑張ろうという気持ちが沸き上がる。そんな作品です。

★★★ Excellent!!!

石川布団先生の新作はどうなってしまうのか?
猫先生に癒されながらも、ハラハラしながら読みました。

布団先生がいろいろ苦悩する姿が興味深かったです。
石川先生の活躍を、猫先生と同じように心より祈っております。


……と書いておきながら、
両国学園乙女場所より和泉先生がオール讀本で執筆する作品のほうから読みたくなってしまったのは内緒です。

★★★ Excellent!!!

 きっと作者様も、オフトンと同じように悩み、苦しみながら執筆されたのでしょう。そしてそれは、小説を書く人すべてに通ずる苦悩だと、私は思います。
 その苦悩を乗り越えて、一つの作品を作り上げる「とうとさ」を、先生とオフトンは教えてくれました。
 私も書きかけの原稿を終わらせて、いつか先生達と大きな鍋で豆腐を食べたい。そう思わせてくれる小説です。