映画を観ているような疾走感

砂埃が舞い空気が少し汚れた感じの世界観で(というかインドネシアで)おじさん二人がボクシングに熱を入れていく二時間ドラマを、大きいスクリーンで観ているような感覚でした。

ボクシングの内容は私はさっぱりで、最初の方は男臭い話だなぁと若干斜め読みをしてしまっていたんですが(作者さん、すみません陳謝)、ロニーが何故ボクシングに力を入れているのか、主人公のアキラが何故自己投影しながらロニーを鍛えているのか、そこが明らかになるにつれて段々夢中にさせられていったように思います。

そして気が付いたら日本に向けて出発していて、最強・藪田との試合――。
きちんとドラマはあるものの、ある種の疾走感がこの作品にはあって、そのせいか、勝利に向かって踏み出そうとするロニーを全力で応援したくなっていました。というか応援していました笑

皆さん既に「熱い!」と書かれていますが、本当にヒューマンドラマが熱い作品でした。
いつか是非スクリーンで観たいですね。

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