やるときはやる男、の萌芽。新たなるヒーロー?

 読了いたしました。
また一つ、二次創作の新しい種を発見しました。
原作に共通するキャラクターはその特徴をつかんでいて、新キャラも違和感はない。
話の進み方もテンポよく頭に入ってきます。
ハルヒの二次小説の多くは高校入学以降をその主要な舞台にしています。原作でもそれ以前の情報は少ないからですね。
彼が実はエージェントではないかとは原作でも示唆されるにとどまっていますが、そこをガツンと想像力で過去にさかのぼって押し広げた点は高く評価できます。
アクション描写も視覚的インパクトがあります。この系統の小説に書き慣れてらっしゃるのでしょうか? それにしても彼が武道の心得がある、という設定は秀逸。話を広げれば、実は敵対的組織から彼女を守る、という展開もありですし。
(「溜息」の裏話でもこの設定は生かせそう)
ただし、この設定、一回オープンになってしまうと使い回しが効かない(部分的に某団員氏とかぶりますから)のがつらいところ。
もう絶対的な危機また危機の中、最後の切り札として「彼」共々「男を賭ける」などという腐的妄想が走りました。

おもしろかったです。
どうもありがとうございました。