感性で褒めるか、理性で褒めるか
レビューを書く際に、感性、フィーリングでグッと来た事を言葉にするか。
あるいは理性、分析的に面白かったポイントを抜き出して書くべきか。
面白かったという感動を、生きの良いままに連ねるならば前者だろう。
レビューを書く動機のほとんどが、感動が根っことなってあらわれているのだから。
感性が根っことなるならば、後者の、理性による分析は枝葉といえる。
面白かった!それではなぜ面白かったのか。面白いと思った要素は、作品の文章、言葉、構成、見せ方、人物、などなどといったポイントのうち――。
感動のポイント、感動のツボ。それらを抜き出せるのは大きい。
それは同時に「ここを読んでほしい!」という作者と作品の推しどころ、見どころをファンとして語る事ができるからだ。
レビューもまた文章である。
感動の熱がこもっていない文章は、伝わらない。
しかし、冷めきってしまった分析もまた、どこか味気ない。
基本となるのは感性なのだ。
読後の感動、奮えるように突き動かされた熱は、冷めないうちに、うまく言葉にして伝えよう。
それこそが、読者が作者に感動を伝える有効な方法だ。
では、言葉に出来ないほどの想いを言葉にするには、どうすればいいか。
つづく。
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