卑弥呼奇譚

　これは１８３０年前の弥生時代から現代に時空を超えてやってきた、後に卑弥呼と呼ばれる少女と、彼女と入れ替わりに過去の世界に飛ばされた女子高生、速水沙織の物語である。
　倭国大乱の最中、男装して戦に加わった息長姫（後の卑彌呼）が戦勝祈願の神舞を舞ったのをきっかけに地の龍を呼び覚まし、龍脈をたどって時空を超えた天地の道を開いてしまう。そして、北部九州みやこ町のロコドル選抜コンテストのイベントに巫女の衣装で出演する予定だった女子高生、速水沙織と入れ替わりに、鏡を通して現代に転送。沙織と間違われてステージで演技した息長姫は、スクール水着を着せられたりと大変な目に遭いながらも、観客からは圧倒的な支持を得る。だが、自分は代役だと言ってグランプリは辞退。
　沙織の家に招かれて泊まったところ、前夜、パソコン…続きを読む