概要
ぬいぐるみはどこへ消えたのか。ちょっと考えてみてください。
大学生のユキノは、8年ぶりに帰省した田舎で親友のカスミに再会した。
とても好きだった親友。しかし喜びよりも先に生まれたのは恐れだった。
親友と向き合うために、ユキノは過去を振り返る。自分が犯した過ちを。
しかしそこには、彼女も知らないささやかな真相が隠されていた。
※『日常の謎』です。ええと、一応、そのつもりです。
とても好きだった親友。しかし喜びよりも先に生まれたのは恐れだった。
親友と向き合うために、ユキノは過去を振り返る。自分が犯した過ちを。
しかしそこには、彼女も知らないささやかな真相が隠されていた。
※『日常の謎』です。ええと、一応、そのつもりです。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★ Good!謎が、じんわりと“溶けて”いく。
幼い頃の後悔だとか、失敗は案外大きくなっても心のどこかに引っかかったまま、一緒に育っていく。
その辺りの描写が素直に上手いな、と感じた。どことなくリアルで、程よくドラマチックなそのバランスも素敵。
何気ないエピソードに挟まれる子供っぽい「なんで?どうして?」といった微かなミステリー、そしてそれらを少しずつ解き明かしていく過程は、間違いなく日常の謎モノだ。
個人的には真相に物足りなさも感じたのだが、それはおそらく、この物語をミステリーとして読んだときの感想なのだろう。
メインを、少女の抱える後ろめたさが柔らかく“溶けて”いくストーリーだと捉えると、ちょうどいいかもしれない。