色彩学がミステリーに新風を吹き込む。

 色彩学を有するアホ……、あ、いや阿呆君と美憐ちゃんの復習の物語。

 しかし色を使ったイリュージョン――『幻術』を小説で表現するとは恐れ入りました。そして、ニヒルでクールな主人公も格好良かったです。

 『十角館の殺人』のような、いわゆる本格ミステリーとは違う、スタイリッシュなミステリーがここにあります。

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