パパは覆面作家　第五章　我が家は絶体絶命？

笠井洋は会社の上司から海外転勤を打診される。その話の裏に何か別な意図がありそうだと考え、即答を避ける洋。同じ頃、笠井鞠子は松本警察署長から事件が県警本部預かりになったことを告げられる。表向き署長命令に従わざるをえない鞠子。その頃、信濃大学附属松本小学校では連続盗難事件が起こり、盗まれた物が瞳子のロッカーから見つかった。聡子および真凛の機転により当座の危機は回避したものの、悪意の存在は払拭できない。ワタヌキの周辺には包囲網が張り巡らされるが、彼女はその隙をついて逃亡する。しかし、彼女の娘が拉致されていた。洋は笠井家とその周辺に次々に降りかかる災難の正体を推測し――瞳子にとって最も辛い決断を下す。