花陽炎

「俺はお前のように不細工でとろくて使えない女と結婚する気は毛頭ない。今ここで、お前との婚約は破棄することにした。かわりにお前の妹と結婚する。わかったら、無意味な花嫁修業などしてい…

　変幻自在な黒い剣と、開いて命じれば大体のことは叶う黒い本を持つ不死の男は、『いつか普通に死ぬこと』を求めて旅をしている。 　一方、『人々を救うために天上より聖典を携えて遣わされ…

少女チェントの波乱の生涯を書く、剣と魔法のダークファンタジー。 親を失った幼い兄妹は、２人きりで生きねばならなかった。 兄は、日々の苦しさと怒りを妹にぶつけた。妹はただ耐え忍ぶし…

駆け出しの魔法使いと、そんな彼女を溺愛する腹黒王子が周りを巻き込んでゆくラブコメディ。 リタ・ブルームは修行を終えて家業の”結びの魔法使い”を受け継いだばかりの新米魔法使い。そ…

仕事でのストレスを解消する為に自作で小説を書いていた叶絵。 登場人物のカナエはお姫様であり、カナエを想ってくれている騎士と他国の王子との恋愛模様を描くはずだった小説は、書き終える…

聖都にほど近い小さな村で穏やかな生活を求めたフェイウェルは、幼馴染の彼女アーセルと添い遂げるつもりだった。しかし、そこに勇者様が現れすべてが壊れていく。アーセルは奪われ、傷心に寄…

世を混沌に陥れる竜、神話に謳われた最強にして最恐のドラゴンは、長き戦いの末に討ち果たされた――しかし、闘争の果てに人類が得たものは平和ではなく、さらなる混沌だった。 そんな世界……

少年アルバートは突如現れた”黒い影”に襲われ全てを失う。一人生き残った彼は「いつの日にか自分を殺しに黒い影が現れるに違いない」という恐怖心から逃れるべく当てのない旅を続けた。 と…

コードA-481の少年とV-613の少女は、罪人として地下室で空虚な時間を過ごし続ける。 「私たちって、生きているのかな？」 はじめての短編から中編の物語です。 楽しんでいただ…

辺境の地で育っていたエヴァンは村での生活を謳歌していた。 そんな中、隣の魔王領から魔物の軍勢が攻めてくる。運よく生き延びたエヴァンは魔物への復讐を誓って、旅をし自分を高めていく。

『その夢は正しく、この選択は、間違えていた』 これは、主人公ではない誰か視点からのフレーズです。 森に住む魔女の元に訪れる、『お客様』を通じて物語を展開します。 森は『護り…

獣人アンナが転移させた魔物は、骨折り損の骸骨兵士、必死に犬かきする猟犬、お高く止まった人面鳥。敵がくれば全滅寸前のパーティーですが、一生懸命ご主人を守っています。 ベナール王家…

傭兵として働く少女、ユーリカには前世の記憶があった。母に虐待されていた記憶。そのトラウマに苦しめられながら、それを忘れて、新しい人生を生きようとしていた。しかし、とある侯爵に雇わ…

ルベイラ国王ジークハルトの元に嫁いで半年、その間手を出されず事実上“お飾り王妃”となってしまったロイスリーネ。 それもそのはず、ジークにはとある呪いがかけられ、夜を共に過ごすこと…

イスヴェリスト大陸。火山と氷の世界が共存する不思議な地。そこでは氷の神を崇めるケット・シーの国と、炎の神を崇めるサラマンダーの国が、広大な雪原を挟んで争っている。 氷国には高い…

長編をね、書いてたんですよ。そしたら、『火葬場』と書くべきところをちょっとしたはずみで『花葬場』に誤変換しちゃって。その途端、この後に何を書こうとしてたんだか思考がばらばらに散ら…

少なくとも作者の正気を疑いたくなるものですね

かつて国を滅ぼす邪竜と呼ばれた竜がいた。一夜にして国を滅ぼし、世界を焼き尽くそうとした邪竜は、勇者に倒され、世界に平和が訪れた。 その竜の名はアルバータ。 暗闇よりも深い鱗を持つ…

浮遊する島が大空に浮かび、その合間の大気を船が飛び交う世界。 その世界には「願い竜」と呼ばれる竜が住んでいる。 今日もその竜は、人の願いを翼にと宿す。 その死と引き換えに。

少女の願いが叶い、物語が始まる夜を描いた短い短いお話です。 私にとって、この作品が始まりのお話になります。これからいろいろな方、小説と出逢えますように。

想ってはいけない人を想ってしまった、切ない恋のお話…… ---------------------------------------- 身分差の恋という王道な恋物語を、片側…

（前文） カクヨム民は、正当に構築された小説投稿サイトを通じて行動し、われらとわれらの子孫のために以下略 ◆◇◆ 小説の書き方に普遍的なルールを設定できないか――。 そん…

"決まり"ってなんでしょうか？ 守ることそれ自体が目的？ 僕は違うと思います。 一人一人が限られた一生を幸せに生きるために約束して協力していくことこそが 本当の目的だと思います。…

かつて。「彼」から贈られた手紙のことを思い出した。 そこに綴られた流麗な言葉が、在りし日を生きた人達の姿を如実に思い起こさせる。 朝、樹の上で目が覚めた「彼女」は、世界を見下ろし…

それは、考えに考えた文章ではない。 携帯の力に頼ったお話である。 ※不自然な言葉は全て携帯君のせいです。 ※一文字打って変換のみで進めるという横暴。

永き因縁を持つ魔王と勇者の因縁の闘いは、魔界中――――否、ある男の魔生を大きく狂わす事となる。 このお話は壮大な様で実際はそれ程でもない……そんなドタバタ物語である。 …

偽物から成り上がり（？）で本物になってしまったお話

「ああ、愛しいエリー。こんな形でキミと再会するなんて」 　処刑人の一族に生まれたキャロルは、処刑や拷問を生業として罪人と向き合う毎日を送っていた。そんな中、彼の元に送られてきたひ…

　明峰空《あけみね　そら》は高校からの帰り道、不審な男に声を掛けられ意識を失ってしまう。 　実はその男、空の持つ宇宙最強の能力を狙って宇宙からやってきた使者だった。 「いやいや…

仕事一筋で恋愛に興味がないルーテシアは結婚せずに行き遅れかけていた。世間的に未婚のままというわけにもいかず、親同士が決めた相手と結婚することになった。 相手も同じく恋愛に興味がな…