Evil Revenger 復讐の女魔導士 ─兄妹はすれ違い、憎み合い、やがて殺し合う─

作者 MST

161

60人が評価しました

★で称える

レビューを書く

★★ Very Good!!

読み手の想像が膨らむ濃密な物語でした。
戦闘の描写が細かく、映画のような
シーンが想像できました。

個人的には物語の終わり方が好きです。
そっと蓋をするように心を落ち着けさせる着地だなぁと感じました。
(口下手ですいません)

何が足りないチェントの思考と
壊れてしまったヴィレントの心。
すれ違うべくしてすれ違った運命は
こうも残酷で美しいのですね。

★★★ Excellent!!!

両親を失い兄と二人きりになってしまったチェントは、自分を養うため戦う兄から暴力を振るわれるようになる。彼女はそんな自分の人生を呪い、救いを求めて祈ることしかできなかった。
兄に守られ、周囲に流されなければ何もできない少女は、偶然と運命に導かれて剣士となり、やがて兄と戦うことを余儀なくされる。
愛するものを守るため、彼女は兄との戦いに挑むのだった。
か弱い少女だったチェントが色々な経験を経て成長していく姿に胸を打たれます。一人一人の登場人物の感情が強く読み手に伝わってきて、作品世界に没入せずにいられませんでした。

★★★ Excellent!!!

自らの罪を淡々と語り始めるチェント。
兄妹は何故、殺し合うほどに互いを憎まなければならなかったのか――

登場人物たちの内面が生々しく描かれていて、終始自分のことのようにゾクゾクしっぱなしでした。
バトル描写も説明口調でなく、読んでいるだけなのにその場で見ているような臨場感で物語を楽しめます。
これほどの物語をまとめ上げた作者様の力量に感服いたしました。

★★★ Excellent!!!

内容に関しては、他の方が触れているので別のご意見をば。
自分は読み手として経験が浅いので、とても癖が強い作品か、とても読みやすい作品かの、どちらかを好む傾向があります。
MSTさんの文字並びは後者であり非常に頭に入ってきやすい為、登場人物の心理描写や個性が、読んでいる側にとってとても刺さりやすいなぁと感じました。
その為、展開や人物配置が作品の個性として骨肉となっているのですが、その色合いがダークであると、今度は前者の面も押し出されている。
あぁ、小説ってこんな風に書くと伝わりやすいんだなぁと思わせていただいた作品で御座いました!
読み易い為に、押し出されているダークさが、より刺さるのだ!
俗に言うキャラが生きてる、勝手に動くとはこんな感じなのだと思います。

★★★ Excellent!!!

きっかけはほんの些細な物だった、それがいつしか取り換えの着かない傷となり、その傷が癒えることなく、二人の運命は周囲を巻き込みつつも転げ落ちていく。

すれ違いが硬直してしまった兄妹、それに群がる利己的な人々。何処まで行っても救いのない物語、これぞまさしくダークファンタジー。


「死神を食べた少女」の七沢またり先生を彷彿とさせる、色々な意味でどろどろの人情劇、いや刃傷劇は血に飢えた貴方にぴったりです。

救いのない物語を是非ご覧あれ。

★★★ Excellent!!!

チェントとヴィレント、兄妹でありながら――憎しみ合う運命にあった。
幼い頃に植え付けられた恐怖と、他の人から与えられた真っ直ぐな愛情――それは、チェントの運命を大きく歪ませ、そして二人の運命が、戦いへといざなっていく――。

一人称視点による怒涛の展開。独白による描写によって、続きはどうなるのだろうか、と読む速度が止まらなくなる。
ヴィレント、チェント、それを取り巻く無数の人物たちもまた、さまざまな気持ちを抱え、群像劇となって読者に語りかけてくる。
そして、迎える最後の展開。その後に、どういう気持ちにさせられるかは、貴方次第だろう。

何度でも思う。どうしてこうなったのだろうか、と。
そんなほどに切ないダークファンタジー

★★★ Excellent!!!

孤児となった兄妹が出会いと別れを繰り返し、最後には剣戟を振るうようになる話。
構成がまとまっていて、とても面白かったです。復讐譚とはまた違う魅力がありますね。初陣のあたりは非常に楽しく読めました。
昔の日本にも鳥居耀蔵という「蝮」と呼ばれる悪名高い南町奉行がいましたが、晩年は民に学問を教えるような敬い深い人間になっていたそうです。戦場を去ったチェントがこれからどうなっていくか――少し想像してみながら、ああ、これはいい作品だなと思いました。
また、何か読ませてくださいませ。

★★★ Excellent!!!

戦闘シーンがとても熱いです。
一人称の語り口調もあって、憎悪に満ちた一本の映画を観ているようでした。
ヴィレントとスキルドのその後が気になりますが、これだけの物語をうまくまとめた構成力は素晴らしく、最後までハラハラしながら読みました。

ダークファンタジーや剣を扱うバトルが大好きな人におすすめします。

★★★ Excellent!!!

読み終わって思ったのは「この作品に出会えてよかった」でした。

ストーリーの運び方、使われている文字や言葉、文章の書き方。どれも上手だからでしょうね、読んでいて情景が浮かぶだけでなく、容易く感情移入してしまいます。
私が終盤を読んでいた時間帯が夜中だったからでしょうか。泣きました(笑)。

登場人物をみんななんとかして助けてあげたいなんて思ってしまうのは、それぞれが良いキャラクターだからですかね。

今後の作者さんの活動に期待しております。

★★★ Excellent!!!

「兄さん、あなたさえいなければ、私はきっと幸せだった……」

正直トップに「コレ」がなかったら読んでなかったと思います。実際これに釣られて一気読みしました!


登場人物が少なく、全18話で無駄のない構成がぴったり収まっている。
1~3話読んで、主人公が悪いの?兄が悪いの?と、どちらの意見でも正しくなってしまいそうな、兄妹それぞれの気持ちがいろいろ考えさせられる話です。

「最後の最後に妹が悪い話になるのかな~」と読んでいてどきどきしてましたとも!


最後まで読んで、個人的には主人公が兄じゃなくてよかった~って思いましたが、兄やスキルドのその後も知りたかったなぁ。他の読者はどう感じるかな?

後日談や番外編など、新作もぜひぜひ期待しております。