小山らみ

酷く暑い日本の夏。納涼として畑に捧げものがされる。 それは夏の、真っ赤な風物詩。

「ブラックボックスという道具です。昔、ネコ型ロボットを名乗るタヌキっぽいロボットから、貰ったんです。なんでも未来を変えるために、過去に来ている、とかで」

KAC第３回お題「箱」参加作品。 　朝が来ると自然と箱が閉じ目が覚め、夜が来ると自然と箱が開いて眠りに落ちる。 　箱の中にはたくさんの種類の夢が満ちていて、どの夢が出てくるのか…

　内見君は今から十五年ほど前、そのマンションで自殺した大学生の霊だ。 　私が住んでいた部屋こそが、内見君の住んでいた部屋だ。異様に家賃が安いこともあり、事故物件というのは借りる前…

　猫は、あの子だったものが横たわっていた辺りをじっと見つめ、目を細め、ゴロゴロと喉を鳴らしていた。

KAC第１回お題「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」参加作品。 煩雑な手続きを、カップラーメンは復活の儀であるｏｙｕｓｏｓｏｇｉがなされてから…

KAC2024参加作品。 1回目お題「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」 誰しも陥るかもしれない日常に潜む罠。 ジャンルは多分ホラーです。 …

テテちゃんという女の子は、ママが作ってくれるペンギンカレーが大好きです。ペンギンカレーとは、一体どんなカレーなのでしょうか？

KACのお題を拾おうとしたらよくわからないことになりました。 お題１「書き出しが『○○には三分以内にやらなければならないことがあった』」 お題２「全てを破壊しながら突き進むバッ…

吹雪を避けるため、山小屋へ逃げ込んだ四人の男。 四人は初対面だったが、思い出を語り合っているうちに……。 表題作の「山小屋にて」をはじめとした、怖い話１５編。 この短編集は、私…

　男を破滅へと導く魔性の女、ファム・ファタール。当時は知らなかったその言葉をはじめて聞いたのは、僕が高校生の時だ。当時、同級生の恋人がいて、文芸部だった彼女が一冊の小説をすすめて…

奇談を中心にした短編の集まり。すべて四千字以内。 タイトルは星新一の「ごたごた気流」から。 旧タイトルは「百の物語」。 数が増えたので、15編づつ10作品に分けて、 以下のコレク…

私自身は霊感なるものはありませんが……。 「幽霊の話」や「怖い話」、「不思議な話」は、何故か集まってきます。 どれも実話です。 随時更新いたしますので、お好きなお話をお楽しみく…

「第六回偽物川小説大賞」によせて書きました。お題は「機械」です。

『【三題噺 #50】「喧嘩」「紋章」「つぼみ」』によせて書きました。

このエッセイは、HSP気質の私がHSPでよかったと思うことを綴ります。大変そう、生きづらいなど、ネガティブに受け取られるからこそポジティブな面を綴っています。

不思議な話と、怖い話の短編集です。 ホラーが苦手な友人がいるので、不思議とホラーで分けてあります。 田舎にある古くから続く家は、なぜか霊感が強い者が生まれやすい家でした。そんな…

『【三題噺 #49】「接触」「回復」「予定調和」』によせて書きました。

　AIが書いた小説のコンテストが、すでにあります。また、AIが描いた絵などのコンテストもあります。 　※『僕は自分の力で、小説を書きたいんだ！』https://kakuyomu…

短編賞創作フェスのお題、「秘密」に寄せて書きました。

カーテンを閉め切った薄暗い部屋の中、私はソレを切り刻んでいた。 ※小説家になろう、エブリスタにも掲載しております。

私は能登在住です。 1月1日に発生した、令和6年能登半島地震で被災しました。 発生当時から、近況ノートで状況を書いてましたが、記録を残そうと、作品を立ち上げました。内容はわり…

「カリカリっていくらするの？」 　放課後、帰り支度をしていたら同級生に話しかけられた。 「知らない。いつも母ちゃんが買ってきてるから」 　犬を飼っている、という話をさっきまで親…

　それはたんぽぽで、白いたんぽぽなんて初めて見たしこんな寒い時期でも咲くものなんだ、と感心する私と、今はそれどころじゃなくないか？　と、目の前で燃え盛る半壊した車を呆然と眺める私…

ホラー小説、初心者の怪談噺集です。 ホラージャンルが得意ではないので、あまり書けないとは思いますが。 ご興味がありましたら、どうぞ。 ・更新は不定期です。 レイティングを保険…

あまりに変態的なのかどうかは分かりませんが、ＰＶ数が伸びない私の小説の「レベル１０！！！」について の、淡々とした、エッセイです。 この「レベル10！！！」は、「人工男根」製…

「僕はいつか、君より先に大地に溶けていく。そうなったら、君は新しく好きなひとを見付けるといい」 そう言って、私より多く歳を重ねたあなたは穏やかに笑った。 己の片割れを喪った時、人…

山奥にひっそりと建つ洋館で失踪した恩師の消息を求めて、史学科卒の同期生、三人が素人探偵する物語。 探偵モノというよりは廃墟探検モノ的な作品。

　タヌキには子タヌキが二匹いた。 　子タヌキの一太は素直で元気な男の子。 　子タヌキの二香はおしゃまで落ち着いた女の子。 　そしてそのどちらも、非常に食欲が旺盛で、タヌキとして生…

山河を永きにわたり護ってきた一匹の竜が、その命を引き換えに卵を産み落とした。 その子は、やがて人として目覚める。

「[第3期] 同題異話SR -December- 『見上げれば降るかもしれない』」と「執筆用BGM統一企画　　ビートルズを聴きながら書いた話」と「【三題噺 #46】「鏡」「龍」「…

　はやく帰って休みたい。 　しかし、同時に帰りたくないとも思う。 　帰ればまた、あっという間に時間が過ぎ、明日がくる。 　はやく帰りたいけれど、もう帰りたくない。 　いっそ、この…

　数年カクヨムを利用してわかったことは、カクヨムでは掌編や短編を別個の作品として投稿すると管理がしにくくなるし、読む方も不便ということだった。そのため、掌編・短編はこちらにまとめ…

クロノヒョウさんの自主企画に遅刻したので、「のれないブランコ」というお題だけお借りして書きました。

『【三題噺 #43】「流れ星」「ポケット」「ブーツ」』によせて書きました。

　そいつらは、きまって雨の日に現れる……。 　中国語で「鬼」は、オニではなく幽霊の意。 　梅雨という日本の雨季に、そんな「鬼」と鬼ごっこ……。 　雨粒と雨音に視覚と聴覚を奪われ…

Twitter300字SSや、思いつきの短編など、本当に思いつくがままに。 基本、一話完結。 時々、共通の世界観や続きものがありますが、一話完結で書いています。 ※小説家になろ…

「偽教授避行杯」によせて書きました。めちゃくちゃ難しい…無軌道とは…。 ファンタジーと恋愛と伝奇とでジャンルに迷いましたが、大抵こういうときはホラーになっていることが多いのでホラ…

砂糖を舐めたように。 甘くて、溶けそうで。 時に、それが苦しくて。 そんな言葉を紡いでいきたいと思います。 ◆SUGAR CANDY 尾岡れき（旧ハンドルネーム・オカザキレオ）…

「偽教授神話杯」によせて書きました。実際どこかの地域にありそうでなさそうな話にしたいと思った結果こうなりました。

本と名のつくものならジャンルを問わず、わたしの心の琴線に触れたものを、その本の中の印象深い文章や台詞を引用してご紹介していこうと思います。 とはいえ、個人的趣味嗜好により 文芸《…

「因習村座敷牢人外青年祭」によせて書きました。ジャンル迷子になりました。

第五回こむら川小説大賞出品作どす

仕事帰り、いつも私の車を尾行するように、謎の車がついてくる。 そして事態は思いがけない結末へ。

『 【三題噺 #29】「レジェンド」「扉」「邪道」』によせて書きました。

料理が得意な彼女と、彼女の手料理が大好きな彼との、のろけ話。 カレーライスで胃袋をガッチリ！ KAC2023 第３回『ぐちゃぐちゃ』参加作品。

「偽教授茶房杯」によせて書きました。

『死別ブロマンスを書いてほしい』によせて書きました。二作目です。坊っちゃんと使用人の話。

子供達が遊んでいる平和な公園。深夜の心霊スポットへ行った男。日常に潜む不可解な出来事の数々。

短編です。特に暗い小説ではありません。 気楽に読んでいただければと思います。