七月七日-フヅキナノカ

僕はある日、『地獄の土』を手に入れた。 それを箱に詰めればミニチュアの地獄が作れる。 そして更に気づいてしまった、地獄の土に別の土を混ぜ込むと、新しい地獄が作り出せる。 腐葉土…

夏だから…夏だからなんだ。 子供達に教えておいて欲しい事…

社畜として過労で倒れた私が目覚めたのは、貴族令嬢キアーラの体だった。 新たな人生に戸惑いながらも、幸せな日々を過ごしていたが、魔法と謎のネックレスを手に入れた瞬間から運命が狂い…

マイグレーションの登場人物が送る、本編とは全く関係のない気ままな何とも言えない日常のワンシーンを描いた一話完結の短編集です。 ＊注意：この作品は「マイグレーション　～現実世界に…

かつてこの世界には白人による黒人への奴隷制度があった。 時代が進むにつれて、白人による黒人への奴隷制度はなくなった。 しかし、それは白人が人へ黒人が「豚」と呼ばれる物達へと変化し…

兄が言った謎の言葉「中野ONOG」 友達のみくちゃんはイルカが好きだった。だから、私もイルカが好きだ。イルカの首はどこにあるのだろうか。記憶についてのなんでもない物語。

私はジー。 ヒューマンジーのジー。 ヒューマンジー、とは、ヒューマン（人間）とチンパンジー（猿）の合体語。 つまり、私は……。

九州の南に位置する急峻な山々に囲まれた「九魔盆地(きゅうまぼんち)」という土地は千年以上前より、怨霊や祟りの神が跋扈する「呪われし大地」と云われていた。 九魔の地には、神や精霊、…

料理の事を書いてます⭐︎

町田ゲンキ44歳。 普通の会社員である彼のもとに、数多くの怪異が襲いかかる。 特に霊感が強いとか、霊媒体質というわけでもない彼は、どのようにして怪異に立ち向かっていくのだろうか。…

その眼鏡のレンズは異次元とつながっている。けっしてのぞいてはならない。ほら、レンズの向こうからこちらをうかがうものが――。ラブクラフト・パスティーシュで描かれる、狂気のコズミック…

　あの晩、わたしたちの村は全滅した。 　でも、わたしたちは現在新しい『体』を得ている。『生まれ変わり』を経験し、また動くことも話すことも出来ている。 　そして今日、四人が集まった…

近未来、平和ボケしている国も戦争に巻き込まれていた。あっと言う間に破壊される都市。僕はその破壊から逃げ回っていて。ある施設にたどり着いた。

出社しようとしたが、二度寝してしまい、完全遅刻だ。あまり魅力は感じない会社。遅刻はしたくないし、どうしょうと思っていた。

目覚めたら、君が横にいる。二人でまどろむ時間は、大切。そんな、時を言葉で。

僕は、美術の時間。 子供たちに”キリン”を描かせることにした。今までも、見たことのないキリンを。 想像力を鍛えるのに、いいと思うんだ。えっ、何がいけないの？

ある日俺の部屋の押入れの左側の壁に赤い色でなにか模様らしきものが書かれてる のを発見。 見たことある模様・・・。 それはファンタジーなんかでよく見る魔法陣に似ていた。 そんなも…

ある日、主人公・大本重徳のもとに一通の手紙が届く。差出人は、かつて彼の手によって命を奪われた小芝智也。亡霊となった小芝は、手紙を通じて恐怖と復讐の序章を告げる。後悔と不安に苛まれ…

読み切りの短編ホラー小説です。

小説を書いている人向け。 なんであなたは小説を書いているの？から始まって、中級者が陥りがちな『執筆上の悪い癖』について「読者さまちゃん」と「俺」が小説仕立てでワイワイ話します。

「牧丘の桃源郷――実に興味深いワードです。 　これはあるブログで言及された場所なのですが、曰く 　『山を登った先にある巨大な古墳』を指す言葉らしいです。 　でも奇妙ですね。 　Y…

孤独な最期を望んで、男はひとり穴の中に入った。しかし、そこで起きたのは……。 人間の孤独をテーマにした読み切り短編ホラーです。

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絶海の孤島、五主島に建てられた奇妙な塔を持った屋敷、黄鶴楼に、ゲストとして村田、柴崎、亜由美、そして、支配人の水谷、料理長の日野、ハウスキーピングの長谷川の六人が呼び寄せられた。…

果敢に立ち向かう勇敢な少年アザーンは王国を救うことが出来るのか⁈

僕、飯田太朗の元に東大で人工知能の研究をしているという学者が来る。何でも父の死の真相を知りたいらしい。父はダイイング・メッセージを残していた。曰く。 「プスーヒョロギィ」

第一〇一〇一代内閣総理大臣、出風呂間賢人（でふろまけんと）は、SNSでエゴサするタイプだった。 溢れんばかりの誹謗中傷に辟易し、辞任も考えた出風呂間総理だったが…… 総理は心…

アスラント王国の第二王女として生まれた、アンナは、前世の記憶を抱えたまま転生した特異な存在。 魔法の才能に恵まれ、幼少期から戦場に送り込まれ、破壊魔法の天才として名を馳せる。 し…

ある日、貴方のアカウントから謎の投稿がありました。 貴方には全く覚えがない投稿。 だけど、その投稿は…。

※１話完結です。 いつも学校にいるときは眠たげで目がショボショボしてるせいで、いわゆる『モブ顔』の露草さん。 そんな彼女とは、唯一帰る方向が同じバスに乗っている。 露草さんは、…

仕事のためでもあった。とある村の入り口にある「呪われた首吊り死体」の話を聞いたジャックは、好奇心からその村へと向かう。果たして死体は偽物なのか、それとも本当の死体なのか。 しか…

——どんなお仕事されてるんですか？ 私は、この初対面の者同士で飛び交う、ありふれた質問について、考えたい。 人は、規範の奴隷ではない。 自由な、動物である。

【最後に待ち構えるオチに注意】葵と美幸。互いに病気を患い入院し、美幸は何時しか彼の事を好きになり院内恋愛する様になる。バレてはいけないとスリルのある特殊な恋愛。でも何故だろう虚し…

しゅるりしゅるりと束なる穢れ。 東北地方の山奥に佇む忌み地、奥森。 八峰の外輪山が、まるで溢れ出る穢れを防ぐかのように忌み地を囲う。 溢れる穢れは互いに絡み合い、濃度を増す。 穢…

森のなかで少女は一角獣と邂逅する。少女の指が、一角獣の純白の背をなでる。少女と一角獣は心で通じ合っていた。しかし、ふたりに決別の日がやってくる。 クロノヒョウさん主催第61回「…

大時化の海を見に行ったことがある。私は浜辺で謎の女と出会った。

実は…ギャンブル狂の父は呆気なく死んでいた。

いえのまえみて

王女イリーナ。 誰もが羨むような地位にいる。 私はお飾りの王女はごめんだ。 しかし、その笑顔は誰のために？ 婚約者である若き公爵ラファエルの浮気の噂に心を悩ませながらも、…

今僕は、一生で最高の舞台を前に独り控え室でその出番を待っていた。 そう、一生で最初で最後になるかもしれない大舞台を前に……

武史は、吹奏楽部に所属する万年二軍のうだつの上がらないトランペット奏者。そんな彼に転機が訪れるのだが…

キャスト ・綾瀬 蓮 25歳♂ ・斉藤 奏 (享年25歳)♂ この物語は、｢青き春を売る｣と ｢海の音。(サイドストーリー)｣に 登場している"綾瀬 蓮"の最後の愛の物語。

俺の名前は「今寄 未来」（いまより みらい） 独り住いをはじめた俺は家事をすることが面倒くさくて、お手伝いさんガイノイドを 買うことにした。 で、怪しげなジャンクショップのお…

懐かしさを欲する、秋の夜長に

ごく普通の男子高生・前畑勇輝(まえはたゆうき)は、吃音と呼ばれる症状に悩まされていた。 その症状が顕著に出てしまうのは、主にアルバイト先の職場だ。 話したいのに、言葉がスムーズに…

しっとり、少し怠惰な夜に

鍵原くんが飛んだ。マンションの8階から飛んだ。鍵原くんはどんな時もぼーっとしているように見えた、その見た目はまるでカピバラだった。

私は自室に死を飼っている。中二の夏、家に帰るとベッドに死が眠っていた。

この物語の主人公は、家族と一緒に地球に引っ越してきたクリームコロッケ人の 男子。 名前は「レシピ」通称レーシー。 年の頃なら17才。 現在エンプティー 宇宙学校に通っている。…

マリネッタは、異世界に転生し、豪華な生活と理想の騎士・テオフィロとの甘い日々を送っていた。 ある日、彼の振る舞いに違和感を覚えるまでは。 明らかになる真実―― 仮想現実。 AI。…