主人公は小学校の先生。想像力を鍛えるために、子どもたちに自由にキリンの絵を描かせます。そうしてできたのは、本物のキリンとはまったく異なる、一人一人が生み出したおかしなキリンたち。教室は笑顔に包まれます。しかし、この「キリン」によって先生は大変なことに…。唐突ながら、「あり得ない」とは言えない展開。ぜひお読みください!
レビュー失礼します。無料で読めるカクヨムで、面白い作品に出会うと、本当に得した気分になります。この短編は面白かったです!!いつか作者様の筒井康隆先生をこえる中編、長編作品が読みたいです。初対面ながら応援しています!!SF好きな人、この人に注目です!!
なんとなーく読み出して、微笑ましく思いながら読んでいたら…結末に驚かされました。とっても面白かったです!!
このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む(48文字)
最初こそ。あ、これ企業の製品開発であるやつだ! と思っていたら、まさかのどんでん返しがきて「はあ!?」 と声が出てしまった。ところで、AIの教育と子供の教育は実に似ているのだという。とするなら、主人公が『教師』という設定とこのオチが効きすぎていて、とんでもない皮肉が効いている。驚きました。ご馳走様。
まず何より、読み心地のとてもいい作品でした。学校の先生が「想像する楽しさ」を子供たちに教える。その場面はほのぼのとしていて、子供たちかとんな絵を描くだろうと微笑ましい気持ちにさせられます。……という展開からの見事なオチには、「なるほど」と考えさせられるものがありました。たしかにこれからの時代、こういうことも起こりうるかもしれない。そういう「時代の変化」と「新たに出てくるかもしれない可能性」を切り取った、素晴らしい作品でした。