紅色吐息（べにいろといき）

世界的に有名な細菌学者、野口英世に送られた母からの手紙。字が書けなかったはずの母からの手紙に、英世は涙を流した。今では有名になった「母シカの手紙」だが、まだ知らない人も多いだろう…

平日の夕方は戦場だ。とにかく忙しい。それこそ猫の手も借りたいほどに。

自由恋愛が認められた21世紀を生きる、日本の恋人達。そんな彼らを外因的に引き離したのは、遠距離でも、死別でも、家庭や経済的な理由でも無い。時代……“時世”だった。 苦学生の龍彦と…

　幼いときのおぼろげな記憶と録画したビデオ、ふんわりした妄想で書きました。 　怪獣知識について誤り、記憶違いがあれば指摘して下さい。

親友の誘いに乗らなかったのにはわけがある。　だがそれを機に喧嘩してしまい後悔していた。　離れ離れになる日が来て、親友と仲直りするにはお互いの歩み寄りが必要だ。

夜中、繰り返される悪夢にうなされた続ける主婦が訪れたのは、寂れたビルの2階にある、いかにも胡散臭い探偵事務所。 そこの探偵に相談すれば、どんな悪夢でもたちまち解決すると言う…

中学二年の瀬尾弘樹は、母親と二人で引っ越したマンションでおかしな隣人と出会う。大崎美保は、だらしなくて酒癖が悪くてちょっと変態気味で、だけど優しい大人だった。十三歳も年上の美保に…

前後篇で完結。 『チェーホフの銃』＝「無意味な伏線を敷くな」 偽教授銃口杯、参加作品 ：書き下ろしであること ：冒頭に銃を登場させ、必ず発射させること https://kaku…

思春期にはどうしたって女の子の方が大人になるものだ。僕はあの子がなぜ話しかけてくるのかわからない。

創作物は現代社会を反映したものであるという立場から、ライトノベルと社会について考えたことを書き連ねていきます。

わしには死ぬまでに、どうしても成し遂げなければいけないことがある。それは、ただ一言、復讐である。８８歳になったわしには、最終的な期限は迫っているのだ。

殺し屋として生計を立てるルクの前に、ある夜、男をひとり殺してほしいと、ユンと名乗る少年がやってくる。 標的の男は少年の大切なひと、マリーを殺した犯人だという。 ただユンには手持ち…

――彼女からはハッカ飴のような冷たい香りがした。 高校を卒業したばかりの七色は、深夜のアルバイト中に呼びとめられる。 「動かしてほしいの」 指差されたのはオーナーの高級車、指差…

※他サイト様にあげていたものの上げ直しとなります いつもの3人で微睡む深夜の一室。 見るとはなしに付けられたテレビの光と、差し込む夜の明かりと、それに照らされるあなたの顔を見…

　彼の名は機動大刑吏ガラド。 　この世に、静寂の秩序をもたらすために開発された執行人。 　この世で最も偉大なる意思に服従するようにプログラムされた執行人は、誰に与したのたか。

メタチャットを趣味としている派遣社員のふみ子はある日、常務に食事に誘われ、電子政府のコンサルタントにならないかと提案され、その代償として家宝の白狐の像を捧げろと言われるが・・・

正月に九州の実家へ帰省した翔太。 滅多に雪がつもらない街は大雪で、美しい銀世界へと変貌していく。 久しぶりに会う両親は、年々年をとっていき、血のつながらない妹は、仕事で家を留守…

詩を書こうとしたら、ショートショートを書いていたので、こちらに載せていきます。

@chauchauさんの自主企画『【第6回】三つのキーワードで小説を書いてみませんか【「め」、「蛇」、「カチューシャ」】』参加作です。 https://kakuyomu.jp/u…

　さえない女といわれる『あたし』は、相手の男の理想を演じてはもてあそぶのが趣味だった。ある日、新しく職場に配属されてきた『彼』も自分と同類だと気づくのだけど——

一也は朝のニュースで干上がったダム湖を見た。そして、消えた故郷の記憶を思い出した。

幼い恋。 いけない恋。 切ない恋。 貴方は。 恋、していますか？ 若すぎる。 遅すぎる。 それとも？ いえいえ。 恋は。 永遠です。 今宵は。 貴方の心の中を。 旅をし…

　アルバイト先の、セルフサービスのカフェでは若い女性たちが連日行列をつくっている。彼女たちの目的はひとりの店員。おーい、こっちのレジあいてますよー。

上野と札幌を結ぶブルートレイン、北斗星が消えようとしている。鉄道に興味のない文幸に、父の和幸はその思い出を語る。

地味めだった子が大学デビューし、遊び人の毒牙にかかって抜け出せない話。タグが地獄。 ※「性描写あり」にチェックを入れていますが、直接的な表現はありません。一部の用語がひっかか…

【電撃小説大賞用の為、ネタバレを含みます】 下村ハジメはブラック企業に働く会社員。 遠隔操作出来るロボットが働いているＢＡＲで、神谷コズエと出会う。 神谷コズエはＢＡ…

主人公が存在する世界、そこは廊下、階段、キッチン、リビング、トイレが果てしなく続く家の迷宮であった。 その世界からの脱出を望み旅を続ける主人公であったが…… KAC20211参…

20XX年のKACアニバーサリー、その21回目KAC20XX21のお題はなんと「　　」だった！ お題がないというお題にユーザーたちは困惑、それは単に空白という意味なのかそれとも……

★初出……コンプティークＢＢＳ『小説処』 　年老いて埋もれるままだった、かつての作品。 　ふと思い立って公開する気になりました。 　そんな作品のひとつです。

お前は何処から来たのだ？　全てを、そう全てを、思い出させてやろう。さぁ、語るがよい、記すがよい。

悪質な荒らしは多くのコミュニティを追い出された末に、たどり着いた掲示板をまた荒らす。 短編ホラー小説です。ホラーですが怖さは控えめです。 なお作中の人物の使う言葉が現実の荒ら…

2000年代初頭にマレーシア留学をしていた私の備忘録的なエッセイ。 携帯はあったけどスマホではなく、インスタもツイッターもしてなかった頃。 マレー語しか話せない食堂アバン（兄ちゃ…

大阪長居の住宅街に佇むカフェ・シュガーパイン。 個性豊かな兄姉弟が営むこのカフェには穏やかな時間が流れる。 だが兄姉弟それぞれの持ち前の好奇心やちょっとした特殊能力が、巻き込まれ…

　24歳会社員の蔵田草太(くらたそうた)は、パワハラ上司と喧嘩して、ブラック企業をクビになる。 　失意の中、家に引きこもっていると、妹の蔵田奏(くらたかなで)がやって来る。奏はダ…

　私の短編集が詰まったものになっております。見ていただけると幸いです。 　筆休めをしている時に書いたり、気分が上がっている時に書いたりしているので、良かったらご覧になってくださ…

「偽教授天摩杯」によせて書きました。

【KAC20228】お題「私だけのヒーロー」 わたしだけのヒーローって、ハッピーな感じなので、アンハッピーな話を書いてみました。

『【三題噺 #5】「指輪」「最速」「桜色」』によせて書きました。

クロノヒョウさんの「2000文字以内でお題に挑戦！」の近況ノートによる番外編参加作品：テーマ「今日の天気はダイヤモンド」 「どうしようもなく意気地のない、あなたのクラスメイトよ…

37歳独身ブス年収200万彼氏なし貯金なしのイタすぎる私が、ヤケクソになって今まで行ってみたかったけど行けずにいた色んな所に、ずうずうしくズカズカひとりで行ってみます。

◆詩 詩かな？ 詩らしいよ。 詩じゃないかな。 詩だろうな。 詩にも旬があるよね。 想いを筆にのせて、僕は綴る。 ◆よろしくお願いいたします。

◆大和がね、不思議な話をしてくれたの。 だってね……。 おいおい、俺の話で笑い転げるなよ。 体を大切にしろ。 ◆登場人物 大和（やまと）：俺 亜美（あみ）：妻 ◆よろしくお願…

寒いのは、嫌い でも、楽しみもある ☆第1回空色杯500文字未満の部ゲスト特別賞をいただきました(≧▽≦)

あの日、俺は君にずっと恋していたことに気付いたんだ。 ☆「トリムルティ～まほろばの秋津島に　まろうどの神々はよみがえる～　第一部　兆しは日出ずる国に瞬く」 https://k…

　存命措置を受けた僕は、死体として生き続けていた。

きれいなものを浜辺で見つけた。

私は生まれつき「高機能広汎性発達障害」という障害を持っています。 それ故に、普通の人とは考え方、捉え方が違いました。 これは真実の物語。 私の半生を描く物語。 「彼」は私の中にい…

つるし雛を見て思いを馳せる 小さい頃の娘、結婚した娘――育てた母の思い ４０字×４０行で書いたショートショート１４番目 １００作品まで書きます！