概要
たどたどしい字で書かれた一通の手紙がどうしてこんなにも切ないのか
世界的に有名な細菌学者、野口英世に送られた母からの手紙。字が書けなかったはずの母からの手紙に、英世は涙を流した。今では有名になった「母シカの手紙」だが、まだ知らない人も多いだろう。「小説家になろう」の公式企画向けに書いた作品。
「秋の歴史」テーマが「手紙」ということで、英世と母の歴史を調べ、まとめてみた。(英世にはたくさんの逸話が残されているが、今回はあえて親子のエピソードだけを取り上げている)
「秋の歴史」テーマが「手紙」ということで、英世と母の歴史を調べ、まとめてみた。(英世にはたくさんの逸話が残されているが、今回はあえて親子のエピソードだけを取り上げている)
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!シカの手紙を読む時、あなたは何を想うか――
野口英世の母・シカの手紙については、浅学の身にて、とんと知らなかったものの、本作を読んで、シカの子どもへの愛情が如何に深かったのかが分かりました。
印象深いのは、息子と一緒にいることが『まるでおとぎの国にいるようだ』という一文。
英世は勉学の才を発揮し、様々な医学研究のために、人生の多くの時間を国外で過ごしたため、この一文の重さは計り知れない。
そして、英世の子ども時代のエピソードから、それに対するシカの想いと不断の努力。
シカにとっては、英世がどれほどの業績を積み上げ、有名になったとしても、我が子としてただただその身を案じ続けた。
シカの手紙に想いを馳せる時、いつの時代も、親の子ども…続きを読む