三毛猫マヤ

　時期は十一月。ヒロインの神楽能愛（かぐら のあ）は女子校に通う高校生で、クラスメートの神無月西瓜（かんなづき すいか）と、クリスティーナ師走（しわす）は幼馴染である。その神無月…

深夜、篠突く雨の帰り道、香芝孝介は奥まった路地で不思議な店と遭遇する。 その仄明るい店内に彼が見たものとはいったい。 ちょっぴり京極夏彦風の怪奇短編。 お部屋を暖かくしてから召…

四年前、仏師である志堂の妾となった祝織は、自身の境遇に疑問を持ちながら日々を過ごしていた。 なぜ自分が選ばれたのか、答えてくれる者は誰もいない。 ──祝織が自分で選んだのなら、…

なんか思いついたので書きました。

メイドロボとイチャイチャする為に人生をかけた寂しい女<黒ノ木黒乃>と完璧に嗜好に合うようにカスタマイズされた美少女メイドロボ<メル子>とのガールズラブコメディ！ イチャイチャ百合…

苺原樹。年齢は二十台後半。既婚者。職業は高校教師。 そんな私が、10歳年下の教え子の女子高生に手を出してしまった。 間違いなく裏切りで不貞で不倫で犯罪で。身の破滅を招き寄せる要素…

「女性キャラの足って、重要だと思うの」。私たちはマンガ家二人組で、そして私のパートナーが、そんなことを言い出した。 　読切（よみきり）マンガのネーム、つまりマンガの下書きの提出期…

とあるカフェの場面から物語は始まる。2人の少女は同じ人物に恋をしていた。

陰キャ百合女子の主人公と学園アイドルのヒロインがひたすらイチャイチャする話。 舞台は女子高。 やたらスキンシップが激しいクラスメイトに翻弄される隠れ百合女子の主人公。 果たして…

　私は目が悪くて、常(つね)に眼鏡(めがね)が欠かせない。そして彼女は、そんな私のことが大好きだそうだ…… 　KAC2024の第８回お題、『めがね』で参加しています。 　小説家に…

　脈絡（みゃくらく）なく、私は思い出し、考えていた…… 　KAC2024の第５回お題、『はなさないで』で参加しています。 　小説家になろう、アルファポリスにも投稿しました。 　小…

　彼女(こいびと)の首に指を這(は)わせる時、いつも指先には抵抗感を覚(おぼ)えた…… 　KAC2024の第４回お題、『ささくれ』で参加しています。 　小説家になろう、アルファポ…

　僕(ぼく)は魔界のプリンス、そして女子さ。彼女（こいびと）と住むお城を買いに不動産屋に来たよ。大きな買い物だから向こうの方が緊張してて、庶民って大変だね…… 　KAC2024の…

　失礼な表現だけど、私の彼女は牡牛（おうし）みたいだ。そして私は、そんな彼女の体型がたまらなく好きだった…… 　アンバサダーからの挑戦状（自由挑戦お題）「全てを破壊しながら突き進…

　私は何処（どこ）にでもいる暗殺者、そう思ってもらえば結構だ。現在、中学二年生の女子である。 　六月に転校してきたばかりの私は、クラスメイトの女子に声を掛けた。「ねぇ、あんたさ。…

　私と先輩は高校生。今日も私は高速道路を時速百キロ越えのバイクで走っている。後方からは先輩が私めがけて銃を撃ってきて、狙いは正確だ。もう、私じゃなかったら死んでますよ。 　小説…

内向的でネガティブな性格の私は、テスト期間限定のトモダチ、鎧塚さんに密かに思いを寄せていた。 バレンタインデーと期末テストを控えた二月のある日、鎧塚さんから「お礼がしたい」と、あ…

　私と未来（みく）ちゃんは中学生女子。私たちは去年の二月から恋人として付き合っている。その未来ちゃんが放課後の教室で、プリキュアに付いて語りだした…… 　去年の二月に書いた、『そ…

　天涯孤独の大学生、石英きららは家庭教師のアルバイトをしながら教員を目指し飄々と生きている。 　街がほんのりとクリスマスに染まり始める11月ごろ、きららはとある母子家庭の母、機織…

気が付くと僕らは幽霊だった。 幽霊としての、新婚生活のスタートだ。

曇りのち雨の日、洋館にて。「私」と「彼女」の物語。 ぶっちゃけると内容より形式重視で、実験的に書いてみたものです。あとリハビリ。

私の親はもういない。一人での生活にはもう慣れた。寂しいことなんかない、そう思っていた。あの日、七瀬さんが家に訪ねてくるまでは。 その日私は病気で寝込んでいた。そして過程は省略する…

私、那須野深瑚（なすの みこ）。中学二年生。 もうすぐ文化祭があるんだけど、そこで行われるクイズ大会に私と恋人の神前璃々那（かんざき りりな）がクラス代表として出場することになっ…

私、那須野深瑚（なすの みこ）。中学二年生。 唐突だけど、私には恋人がいる。 名前は神前璃々那（かんざき りりな）。 リリはちっちゃくていつも眠そうで、なんというかとにかく可愛い…

本ばかり読んでいて目が悪く、収まりの悪い赤毛をいつも揺らしていることから、『ボサボサ赤毛の眼鏡姫』と呼ばれている貴族のお嬢様アリス。 化け物と蔑まれ、愛を知らずに育ち、いつしか…

　私たちは、いわゆる姉妹関係の高校生だ。そして、ちょっとした三角関係の中にもいる。週末、いつものとおり私は彼女の家にいて、文化や家族について考えてみる。そんな私を彼女は、服も着な…

いつも駅で待ち合わせて一緒に登校する白川ケイと東藤ユキノ。 しかしその日はケイが待ち合わせの時間に現れなかった。 なんとなく嫌な予感がしたユキノは、急いでケイの家に向かい――そこ…

『鹿納あおい（かのう——）』は、教諭でありながら校舎の隅っこで、ひとりお楽しみを堪能するわるーい大人。 そんな彼女の元に現れるのは、全生徒が認めるほど真面目な生徒会長『篠森菫（し…

　この国は、人間による奴隷制度が禁じられていて、その結果として私たち自動人形《オートマータ》の技術は急速に発展した。 　自動人形《オートマータ》とは、人の替わりとなって、家事や仕…

幼馴染に抱いた「愛」でも「恋」でもない 「執着」の話。 * * * 友人の言った「殺伐百合」ってワードから連想してこの話を書きました。 勝手な印象で、今も定義はさっぱり分かって…

妹と姉、身近なあの人、いつも見てくれる親友…。そんな女の子同士の恋愛話を短編集の形でまとめてお届けします!

　永遠不変の一八才である、スーパーヒロインの私は、決戦の直前を二十代半ばの恋人と過ごしている。 　戦うのは私、一人。負ければ地球は壊滅するだろう。ま、安心してよ私は勝つから。それ…

ゲームや漫画から抜け出てきたような、容姿端麗で才色兼備で文武両道で凛々しく性格も良いという、ぐうの音も出ない完璧超人がわが校の風紀委員長である甲矢神先輩だ。彼女は全校生徒から慕わ…

商店街に見なれない本屋さんを見つけた、その本屋さんは魔本を売る本屋さんだった。

客のいない退屈な午後。 店番をしていた私は、ショーケースの向こうでぴょこぴょこと跳ねるポニーテールに気がついた。 どうやら小さな子供がショーケースを覗こうとしているようだが……

午前1時。学校に行けなくなった女子高生、千代がそっと部屋の扉を開く。待っていた黒縁メガネのお姉さん、夜海といっしょに、深夜の横浜をお散歩する。夏の雨が降るなか、石川町から元町、中…

高校3年生の清永琴葉（きよながことは）と、琴葉の国語の先生である藤枝櫻子（ふじえださくらこ）。 琴葉と櫻子は恋人同士だけれども、そのことは琴葉が卒業するまで絶対に誰にも知られては…

私が所属する女学院において、不遇な扱いを受けている彼女たちのために、私は立ち上がった。 これから向かうのは委員会予算会議だ。 私は委員長として、彼女たちの待遇改善のために少しでも…

公式自主企画「百合小説」参加短編その４。勢いで書いたやつ。甘さほぼなし、ハッピーエンドにあらず。シチュエーションそのものは恋愛漫画・小説あるある。同じシチュで別に一本、明るいのを…

公式自主企画「百合小説」に参加短編その５。100万回見たシチュエーション。

　大学生の私は財布を落として、自宅の鍵も無い。困った私は、彼女の家へ向かった…… 　小説家になろう、アルファポリスにも投稿を開始しました。 　小説家になろう→https://nc…

佐々木静葉（ささきしずは）と風原百子（かざはらももこ）は親友同士だ。 そんな二人はある日女神に呼び出され、世界を救ってほしいと言われる。普通の女子高生でだから世界を救うなんてで…

大学生の山井瀬奈（せなねぇ）と高校生の久世雛菊（ヒナ）は六歳差の幼馴染。 瀬奈は雛菊を愛していたが、いつの間にか、雛菊の愛がおかしな方向に動きだす。 互いが互いを振り回す、少し不…

世間と折り合いをつけられない汐里。 物作りに熱中するあまり、恋人と別れることになった瀬那。 そんな化石なふたりが、サカバンバスピスに出会って……。 ほのぼの百合です！　流行り物…

　田舎町の農家の次女として生まれた私。国王から届いた手紙で私に『勇者』の適性があると告げられ、人類滅亡を企む魔王を倒すことを命じられた。 　しかしこの魔王、めちゃくちゃ強いらしい…

なんてことないどこにでもあるワンシーンのスケッチ。公式自主企画に先駆けて試しに書いてみたもの。

『翻訳さん』と呼ばれる人見知りな彼女は、今日も薄暗い第二図書室で外国の物語を訳している。私はその物語を彼女の声で聞くのが好きだ。 これは、たまたま立ち寄った朗読会で彼女に出会い、…

　四百七十年前に生まれた、精霊と人間の中間（ちゅうかん）のような存在のヒロイン。今は一応、人間に転生して二十才くらい。お酒が飲める年齢です。動物系の精霊である彼女（こちらも同年齢…

　俺が助けた、気弱だがスタイル抜群な美少女、白雪祈里(しらゆき いのり)は、色々と距離感がバグっていた。 　駅のホームで通学定期を落としてしまったところを助けてもらったお礼とし…