• に登録
  • ホラー
  • 現代ドラマ

富士見L文庫×カクヨム短編コンテスト:読んだ作品紹介①

こんにちはこんばんは、小谷です。
皆様、連休はいかがお過ごしでしょうか。
お仕事の方もおられるでしょうね……お疲れ様です。私は五連休です。
と言っても、数年前まではこの時期に連休なんてなく。それこそ、中学三年間は部活、高校三年間はバイト、社会人になってからは仕事と。連休をどうやって過ごせばいいか未だに分からない大型連休初心者です。
不慣れな連休ゆえに、今朝は出勤日間違えて会社に行く夢を見ました。ダメですね。せっかくのお休み……現実から離れなければ。

さて。この連休中、微力ながら作家さまのお手伝いをと、短編コンテスト参加作品を中心に読みあさっていました。
以下、読んだ作品をご紹介します。


リコルドパスト【惚れ惚れショコラケーキ編】
作者:黒幕横丁さま
(美味しい話)
仕出し屋「リコルドパスト」は少し変わった不思議なお店。読み進めていけば分かると思いますが、これはただの美味しい話ではありません。
魅力的なキャラクターも良いですが、なんといっても食べ物の描写が良い!今回はケーキだったので、華やかな画が浮かびました。
実は、前作からのファンでして。続編を待っていた身としてはとても嬉しい。
ほんわかあったか、少し切ないお話です。

▼リコルドパスト【惚れ惚れショコラケーキ編】 https://kakuyomu.jp/works/1177354054882981600


桜メッセージ
作者:柊さま
(恋の話)
こちらはコンテストが始まる前に読んでしまい……申し訳ないです。
桜が舞う美しい情景。その桜が繋ぐ素敵な物語。
個人的には、彼を思う主人公の心情描写が印象的で、丁寧で繊細な文章に惹かれました。
常連客として立ち寄るカフェ。密かに思いを寄せる店員の彼が、コーヒーのカップにメッセージを書いて手渡してくれる。その言葉がどんどん特別なものになっていく――女性なら憧れるシチュエーションではないでしょうか。

▼桜メッセージ
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882893570


あひみての
作者:玉鬘えなさま
(恋の話)
まず、仙人掌と表現されているところから作者さまのセンスが凄まじいなと感じます。
仙人掌と言えば、渇いた大地にそびえるイメージなのですが、この仙人掌は常に潤いを求めていました。
作者さまの筆力はとても太く強い。そして美しさがあり、例えるなら竹でしょうか。真似できない文体と構成力が魅力の一つです。
主人公の熱い思いがこちらまで伝わってきて、一歩間違えたらこれは……なんて考えてしまいますね。おすすめです。

▼あひみての
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882892565


月と太陽のたまご
作者:梅乃あんさま
(恋の話)
読みすすめていけば、タイトルの意味が分かる。当たり前なんですが、是非読んで確かめて欲しい作品です。
丁寧な描写がほど良くて、じんわりと切なさが伝わってきます。
主人公の元々の性格か、思春期特有の恥ずかしさとどうにも出来ない感情、切なさがグッと詰まっています。
彼が素直になれる日がいつか来るのでしょうか。遅すぎないといいんですが……ほろ苦い青春の1ページをどうぞ覗いてみてください。

▼月と太陽のたまご
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882932812


春の夜とお茶漬けの味〜改訂版〜
作者:三文士さま
(美味しい話)
読みすすめていけども、ただお茶漬けを作って食べているだけ。それなのにどうしてこんなに面白いのか。スクロールが止まらない。喉がごくりと音を鳴らす。これこそ飯テロ小説。
私の勉強不足なのですが、この作品で初めてお茶漬けの種類を知りました。
また、ただのお茶漬け食べる話だと思ったら大間違いで、さりげなく物語が隠されていて……二度美味しい作品でした。おすすめです。

▼春の夜とお茶漬けの味〜改訂版〜
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882750805


永遠の愛は、胸が痛むほど、
作者:安室凛さま
(恋の話)
咲き始めはとても綺麗で目を奪う。でも、散り際は儚く切ない。桜と恋は実によく似ていると実感させられる作品でした。
憧れていた彼からの告白、そこから広がる恋模様は甘酸っぱく、青春大好きな私はわくわくしながら読みすすめていました。が、だんだん不穏が帯びていく。甘さが次第に薄れていく様がなんとも言えない気持ちになり、最後まで主人公に感情移入していましたが、時間が空くと今度が彼のことが気にかかってしまいました。とてもリアルな描写が印象的です。

▼永遠の愛は、胸が痛むほど、
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882813622


戀物語〜あなたといく
作者:十五 静香さま
(恋の話)
高い表現力と文章力で圧倒されました。
そして、私は後悔しました。作者さまの別作品を先に読むべきだったと。
恐らく本作単体で読んでも問題はないのでしょうが、私の性格が許さないもので。まだ『諜報員明智湖太郎』を読めていないので、未だに上手くレビューを書けずにいます。申し訳ありません。
前半の幸福感漂う雰囲気から中盤のもやもや、そして後半の不穏……続きが気になってしまう。読後パニックになったのは、私が作者さまの文体と構成に慣れていないからでしょう。絶対面白いはずなのに……!!

▼戀物語〜あなたといく
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883016191


ずるくても傍に
作者:天乃ゆうりさま
(恋の話)
ずっと『誰か』を待ち、そして恋をしていた彼女。なかなか出会えなかった『誰か』にようやく出会えたとき、思わず出てきたのは嘘でした。
彼と彼女双方、傍にいたくていたくて……そんな切実な願いが伝わってくる作品です。
いつか糸が途切れてしまいそうな危うさがあって、幸せの終わりを予感せざるを得ないですね。前半部の暖かな描写が特にラストを引き立てていると思います。

▼ずるくても傍に
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883050820


ゴリ味
作者:葦元狐雪さま
(美味しい話)
タイトルとあらすじがなんとも奇妙で惹かれたのがきっかけでした。この作品に出会えて良かった。
美味しいラーメンを求めてたどり着いたのは「麺屋・ゴリ」。そこで繰り広げられる物語に、始終不思議な気分でした。
文章のつくりが独特だな、と個人的には感じましたが地の文が面白くてすらすら読めます。また、某奇妙な物語のような感覚が私は好きです。
確かに摩訶不思議なゴリラファンタジー。まさかゴリラに化かされるとは……この感覚を是非味わっていただきたいです。

▼ゴリ味
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882956027


甘いココアはおいしくない
作者:indi子さま
(恋の話)
春の雨が運ぶ、優しく静かな作品。
喫茶店を舞台に紡がれる本作は、最初から最後まで描写が丁寧で言葉選びや感性が素敵です。また、喫茶店×読書をする女性という組み合わせはとても画になりますね。
喫茶店でアルバイトを始めた主人公が出会ったのは、春色の静かな女性。
静かな空間で進む物語に、こちらまで息をひそめてしまいそうになります。
甘いココアはおいしくない、なんて。どこか弄れた主人公らしいタイトルだなと思います(的外れだったら申し訳ないです)。

▼甘いココアはおいしくない
https://kakuyomu.jp/works/1177354054883083074


すっかり長くなりましたが、今回はここまでにします。
まだまだたくさんあるのですが……時間が許せばまた明日にでも。

こちらで紹介させていただいた作品、私個人の感想ばかりですね。的外れなことを書いていたらとても申し訳ないです。
ですが、どれも素敵な作品ばかりですので是非、ご一読ください!
不慣れで拙い紹介文でしたがここまでのご閲覧ありがとうございました。

また、私の作品「その唇を待っている(https://kakuyomu.jp/works/1177354054883032558)」もよろしくお願いします。

2件のコメント

  • 小谷杏子様

    こんにちは。エディ・K・Cです。

    拙作『明日香岬の~』をお読みいただき、さらにレビューまでいただき、本当にありがとうございます!

    『その唇を待っている』、純粋でひたむきな想いが胸に迫る、とても素敵な作品でした。エモーショナルな読書時間をいただいたことに感謝です。(≧∇≦)/

    今後ともよろしくお願いします。

  • こんにちは。
    こっそりと読みに伺わせていただきました(*´ω`*)
    仕掛けに惑わされて、冒頭へ戻って読み返して……とても味わい深い物語でした。
    こちらこそありがとうございました!御礼が遅くなり申し訳ありません。
    素敵なレビューを何度も読み返しております(*^^*)

    はい!よろしくお願いします!!
コメントの投稿にはユーザー登録(無料)が必要です。もしくは、ログイン
投稿する