七海けい

警告 本作には不穏当かつ非常に不条理な内容のみ存在し得ます。それでも良いという方のみ、この先にお進み下さい。

その日生きる金にも困り、墓荒らしを図った青年。その姿を見つけてしまったのは、気が遠くなるほどに真っ白な髪をした少女だった。 「私、もうすぐ死んじゃうのよ」

縄文時代の陶工の話です。

勇者側ではなく、魔王側からの視点で書いてみました。

SF短編。 影響を受けた作品： - Ted Chiang「あなたの人生の物語」("Story of Your Life and Others")

少々下品な表現が出てくるので、その点はご注意ください。 なろう小説（テンプレ系Web小説）については、エッセイ『カクヨムを始めました』の「テンプレ小説談義」というシリーズや『隙…

この作品はエブリスタにも掲載しています。

カフェでJKを観察するだけの話です。この紹介文に嘘はない。嘘ではないです！

穏やかな村に住む、平凡な村人の少年アレン。 いつもと何も変わらない平和な朝を迎えていたアレンの家に、勇者がやって来る。 勇者。それは世界に唯一変化を起こせる存在。 彼は何で…

あなたなら何にする？ 創造、それとも不老不死、それともステータスＭＡＸ、それとも即死。 俺は神に「スキルを一つくれてやろう。如何する」と問われ考えた。 それで逆に制約はと尋ねた。…

ふと目を覚ますと、そこは異世界だった​───などという書き出しを行う過程は既に過ぎた。

戦場で屍から金品を奪って暮らす戦場荒らしのリン。 見つかれば死罪のはずなのに、リンは兵士に捕まり、どこかの地下牢へ放り込まれる。 差し入れられた温かい食べ物を頬張りながら、リンは…

私の部屋にはサメがいる。 海で泳ぐ軟骨魚をサメとするなら、この十畳一間に浮かぶ化け物はそうではない。 だが、獰猛で無骨なその見てくれは、サメと呼ぶほかなかった。

本文中のリンクは、物語のさし絵を開くためのものです。 ヒナプロジェクトさまの、みてみんで投稿したさし絵へのリンクですので、 よろしければ、コピペ等して試してみてくださいませ(*…

その日、魔王と勇者が対峙した。しかし剣を構える勇者に対して、魔王は玉座から動こうともしない。苛烈な戦いなんて始まらない。 苛立ちを募らせる勇者の容姿は、深い夜のような黒髪に血の…

ハリセンボンはくるくる回る。 つららから垂れる雫から雪だるまが生まれる。 ワンピースの袖はアイスカップになる。 藤光様の【三題噺の競作】「つらら」「トンネル」「アイスクリーム」…

　定職にもつかず、ブラブラとしていた下級天使は焦りから大天使が持ちかけた仕事を二つ返事で了承した。いつも募集されているような気がするが、割のいい仕事のようだ。

色によって将来の仕事が決められるここは、円柱型の蜂の巣を催した色別世界。まだ何色にも染まっていない白い子どもたちは、色場見学を通じて将来自分の就くべき色業を探すのがこの世界の習わ…

地球最後のネコ派のボク。

2023.6.23　SF週間ランキング104位！ 大学で植物の光合成に関する研究をしている神田　啓（かんだ　けい）は、研究に行き詰まっていた。 そんな時、研究材料である緑藻に同…

引きこもりの少年、タクロウに届いた大きな箱。 それは人型テレワークロボット、『テクロ』だった。 人間そっくりな『テクロ』を操作し、三年ぶりに町へ出たタクロウは、 一人の少女と出会…

近未来SF小説の短編です。

公園横にある遊歩道。そこは初恋を運んできた思い出の道。そしてある日……。 夢月七海様の自主企画、「同題異話・１１月　きょうを読む人」参加作品です。

猫が異世界に行った話です

昔々のお話、ある町に花壇に囲まれたアパートがあり、小さな女の子が家族と一緒に暮らしていました。ママの悩みのタネは世話の焼ける女の子。そんな家族をある夏の終わり襲った恐ろしい出来事…

亜子は近郊の町から都内にある会社に通勤している。リモートワークがなくなり、久しぶりに出社すると上司から面倒な仕事を頼まれた。残業して戻ると時計はもう１０時を回っていた。自宅近くの…

　遥か遠くの未来。膨張しすぎた太陽の熱波で地球表面の温度はあまりに上がりすぎ、人類が住めないようになっていった。どこかほかの惑星に、今すぐにでも移住しなければならない。 　地球最…

殺死杉刑事は殺人鬼を法廷を通さずに処刑することで残された遺族と自分の恨みを晴らしつつ自身の殺人欲求も満たす一石二鳥のお得刑事である。 本作はそんな殺戮刑事、殺死杉謙信の一日に密…

　時々ある妄想

有害な雨が降るようになった日常。しかし皆が恐れるそれに身を投げ出す者が一人。彼は今日も雨を浴びる。ずっと違和感を感じていたものを今日こそ捨てるのだと喜びに胸躍らせながら。

ある寒い冬の夜、陽平はいとこが働く定食屋を訪れる。赤いきつね派の陽平だが、その夜は緑のたぬきを食べたいと言った。それが父とのただひとつの思い出だったから。 赤いきつねと緑のたぬ…

夢月七海様の自主企画 同題異話 -十二月号-『12時発、1時着。』参加作品となります。

吾輩は転々と住処を変える長命の白猫。今は菫という名のばあさまと仲よく暮らしている。彼女も十五年前から年を取らなくなったらしいが……。さて、彼女は長年の懸案事項を解決できるのか。人…

普通の会社に勤めるOL逢坂徳香 知り合った男性のステータスをスマホにカード化していたが ふとしたきっかけからそのステータスをいじると現実世界の男性にも変化があることに気づく

小学五年生の夏、私は山間の宿に泊まった。 作者の記憶を概ね忠実に綴った、生物が織り成す恐怖の物語。 何かが蠢く陰翳は、あなたの傍にも…。

僕が、目を覚ますと……世界は真っ白に変わっていた。 白猫の男の子が主人公の童話です。 押羽たまこ様の自主企画 「『雪についた足跡をたどってみたら…』で、短編をつくろう！…

　三国時代を統一によって終わらせた西晋王朝の末期。 　かつて南中と呼ばれた寧州で、蛮族の反乱によって孤立した州城。今は国中が内紛の只中にあり援軍も望めない。絶体絶命と思われた城を…

1910年、オーストリア皇后エリザベートが殺害されてから12年。 彼女を殺害した罪で終身刑の判決を受けた被告人ルイジ＝ルキーニがその胸中を語る。エリザベートを殺した動機とは？ …

御年八十を過ぎた二人が夢中になるアナログゲーム。 世間体など二の次。どちらかが頭を下げるまで。そんな勝負は永遠と続く…。 ※某地方新聞入選作品

　高校１年生の女の子に起きた、ゾロ目の数字がカウントダウンしていく不思議な現象。避けようとしても、必ずゾロ目に遭遇してしまう。まったく意味も解らない。 　その体験が、ラジオに投…

加賀京介は廃工場に連行され、猫たちによる裁判を受けることになった。 彼の犯した罪が告げられ、弁護士役もいないなかで、理不尽な裁判が進行する……。 （エブリスタで発表した作品を、…

20XX年！トロッコ問題の絶対優位性によって日本はトロッコ問題出題者によって支配される地獄と化していた！

いろんな時代が出てくる話。（※重複投稿作品）リィズ・ブランディシュカ

夕暮れを歩きながら、こう考えた。智に働けば角が立つ。情に棹させば流される。意地を通せば窮屈だ。とかくにゲームの世は住みにくい。カクカクのポリゴンならなおさらだ。

フルダイブ型のファンタジー系ネットゲームで遊んでいた主人公。 ある日バグに見舞われ、本来は入れないはずのワンルームの中に閉じ込められた主人公は外に出ようと躍起になるが、その後あり…

桃子は、ちょっとせっかちな天才発明家。 ある日、彼女は世紀の大発明、タイムマシンを完成させる。 タイムマシンの性能を実験するために、桃子は『マルちゃん緑のたぬき』にお湯を入れ、3…

「一緒に小学校、いこうねえ」 そう言った幼馴染がもう一人いた気がするけど、皆はそんな子はいないと言う。 通学路にある古びた蔵にいるという苔男。ただの作り話と思っていたけれど……。

一つの隕石が、納豆工場に直撃した。そこから何故か怪獣のように巨大な納豆が出現し、東京都を東へと進み出した。 政府は自衛隊による武力行使を決定するとともに、納豆対策チーム、通称AN…