概要
納豆だって暴れたい! 巨大化した納豆によるモンスターパニック小説
一つの隕石が、納豆工場に直撃した。そこから何故か怪獣のように巨大な納豆が出現し、東京都を東へと進み出した。
政府は自衛隊による武力行使を決定するとともに、納豆対策チーム、通称ANT(Anti-Nattou Team)を立ち上げたが……
政府は自衛隊による武力行使を決定するとともに、納豆対策チーム、通称ANT(Anti-Nattou Team)を立ち上げたが……
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!巨災の正体は…NATTO!!
まずタイトルに「ん?」となり、読みはじめてからは抱腹絶倒。
特撮ワールドにおける巨災といえば、正体不明の大怪獣が様式美でありますが、こちらの正体はなんと納豆。
そう。食卓の友にしてビタミンK豊富、水戸が名産地でまいどおなじみあの納豆です。
その納豆が突然巨大化、雄叫びを上げるでもなく、光線を吐くでもなく、ただただ黙って都心へと侵攻してくる恐怖…いやねばねばっぷり。跡に残るは茶色のねばねばとつるつる滑りまくる人や車。
颯爽と現れた、自衛隊ご自慢の火器もまるで歯が立たず負けてしまうのもこれまた様式美。いやそこはネバーギブアップ。
とにかくねばねば、なにもかもねばねば。ことごとく滑りまくる作戦、…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物言わぬ巨大怪獣の脅威
隕石の直撃を受け巨大怪獣化した納豆と、その進行を食い止めんと奮闘する人類の物語。
モンスターパニック小説です。それ以外には表現のしようもないほど、まさしく怪獣映画というにふさわしい趣の作品。どうしてもタイトルのはちゃめちゃぶり、というか「納豆」の醸す圧に目が行ってしまうものの、内容そのものは意外と真面目なお話でした。いや設定面においてはやっぱりぶっ飛んでいる側面があるのですけれど(それもまたB級モンスターパニックの魅力なので)、でもストーリーの組み立てそのものはどこまでも誠実。物事の因果や動機付けと行動がしっかりしている感じ。
これ以上ないほど〝怪獣映画してる〟ところが好きです。マンネ…続きを読む