桐生文香

見続けているうちに気づいてしまったことは一体…。ただでさえ不穏さを感じさせる行方不明者ポスター。それが子どもの悪戯書きのような絵ということでさらに不気味さを漂わせました。

授業中に鳴る非常ベル。一話読む度に伏線らしき描写の登場。思わず次の話へと読み進めてしまいました。

離れて暮らす子を思う親心。季節の訪れ。温かな美しさが綺麗に三十一文字に込められています。

事故物件と聞けば容易に住もうと思ってはいけない。一つの教訓を得ました。

ホラーで短歌と紹介で読んでみればテンポの良い韻に驚かされました。

中世ヨーロッパ風の邑で起こった事件。死体で見つかった兄妹の、主人公の背景が綺麗に綴られています。

謎解きの段階であれが伏線だったのかと驚愕します。最初から最後まで読み進めてください。

コピペ…それがどうして食堂になるのか？読んでみたら分かります。
理由が分かった時、一気に美味しさを感じるようになりました。

冒頭から始まる曲芸のシーン。非日常でレトロな世界が始まります。

たった一話で大きな衝撃に襲われます。 シャッター街に張られた謎の張り紙「りんごあめ始めました」 その張り紙の内容は毎日変わっていって法則性が分かった時、謎が解けるスッキリ感がしまし…続きを読む

古墳に納められていたのは古代の殺人事件被害者!!古代に起きた事件はいかにと推理するのは考古学者ではなく一般の探偵？しかし推理は思わぬ方向に…。

天女と修行を続ける男の物語。アラビアンナイトのように幻想的な世界が広がります。

冒頭から探偵が名推理を披露。消去法で一人ずつ容疑が晴れていき…真犯人が当てられる!!
……でも最後の落ちは世相だー！と笑ってしまいました。

闇バイトに応募した主人公。個人情報を押さえられ上の人間に従うしかない状況。実にタイムリーに話です。最後にどんてん返しが待っています。

文章の一行一行が優しく彩りを感じました。鮮やかさがあり儚げさもある明治の世界が味わえました。

ファンタジーにお馴染みの異世界へ行く。しかし異世界への渡航は取り締まられています。対策課は捜査を頑張っています。

登場人物達がシャーロックホームズについての考察をしていきます。様々な視点からの考察を上げていく中で…最後に取り上げられた考察は…？なぜこの考察になるのか、途中まで取り上げられた考察…続きを読む

暗殺者の少女は暗殺の仕事ゆえに日常で面白い悩みにぶつかります。その悩みが笑えます。

主人公はしっかりと推理します。
例えそこがトイレの中であろうと真面目に推理しています。

謎のドアをノックする音。最後に分かる真相。もし自分が主人公なら同じ事をしただろうか？精神が壊れるんじゃないだろうか？と考えてしまいました。

主人公に依頼された仕事。スパイ行為の疑い。最初から最後まで目が話せませんでした。

ロマンチックなイメージのある花言葉。実は怖い意味が隠されていて…。花言葉屋からのお届け物は花の美しさに見とれている場合ではない。

喫茶店でインタビューを受ける女。インタビューで出てくるマスク越しの会話と昭和レトロの流行。今のご時世を表すキーワードだけれど、それはある存在を匂わせる伏線でした。

奇跡…と思ったら…
深く考えてみると良いことばかりと言えない。突きつけられる人間の負の面が印象的でした。

次々と報道される内容に「これ一体どうなっちゃうの？」とドキドキしました。

美しい。儚く溶ける。雪へのイメージが短い話の中に凝縮されて最後は物悲しくなりました。

家臣たちがようやく用意した美しい物を見て言い放った姫の一言に確かにと思いました。

どんてん返しが起こったら、またどんてん返し、そしてまた…
どんてん返しの連続に興奮を押さえられませんでした！

17文字だけなのに一句一句それぞれに怖さが凝縮されていて面白かったです。

主人公の甥の書いた脚本の文章を読んで、これはもしかして伏線になるのかと楽しみながら読み進めました。そのおかげで作品本来の主人公と甥の存在を忘れかけてしまいました…。でも…主人公が脚…続きを読む