武江成緒

二度読みをお勧めします。
物語に籠められた情念を踏まえながら読み直してこそ、この物語の醍醐味を味わえるはずですので。

思考で煩悩を鍛え上げ、突き抜けた変態は常識を超え、常識を変える。
お題からこのストーリーを紡ぎ出した作者様の常識もまた、うかがい知れません……。

王は君臨し、それに徹底して隷属する下僕。
読み終えれば、王の矜持に感服し、召使いに共感せずにはいられないでしょう。

ある日いきなり止まった、すべての体言。
体言止めの文章だけで表現される世界。

その中で止まらないもの、無限のもの。
ぜひともたどり着いてほしい、最後の一文。

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女子中学生×ラブホテル。 マックスにやばい組み合わせのような気がしますが、本作にはそういう要素は一応まったくありません。 現状や未来に悩み、親と喧嘩し、友情に胸を痛め、背伸びし、…続きを読む