最後の異世界転生譚 ――Echoes Beyond the Aurora Manuscript――
https://kakuyomu.jp/works/16818622171006782162
今日の更新が最終話。無事完結となります。
序盤は転生者〈ウツロ〉を脇役に据えて、アーミラという現地人ヒロインを主人公に展開するハイファンタジー。
後半はウツロとアーミラ、その他メインキャラクター達の物語が複雑に絡み合う叙事詩となり、最後には転生者が機械仕掛けの神〈脚本上の〉的な立ち回りを見せて大円団を迎える物語。
最初から、「終わりはハッピーエンドにしよう」と決めていて、どうせハッピーエンドなら過程は絶望を描こうとプロットを組んで10年程……何度もブラッシュアップして、現時点での私の全てを出し尽くしました。
デウス・エクス・マキナは演劇の結末を突然都合良くいい感じに締める存在で、唐突な印象が受けつけないのですが、この役を転生者(しかも脇役)にすることで、序盤からキーパーソンとして存在しつつ、結末の強引さを甘い具合に納得させてくれると思います。
物語を組む上で参考にしたのはインド映画の『RRR』です。以下映画のネタバレ含みます。
この映画は前半はビームという人物をメインに描き、ビームに共感できる感情線で進みます。ミッドポイントを経てまさかの展開が起きて、仲間だったラーマが裏切るのです。
そして後半は、ラーマという人物の過去が語られ、何故ビームを裏切ったのか、観客はラーマの行動に納得します。
最後はビームとラーマの友情が復活。二人は力を合わせてハッピーエンドへ向かう。
……本作、最後の異世界転生譚も大筋はそっくりなぞっていますね。
以上、後書き(?)終わり。
この作品を読んでくれた方には改めて感謝を。好きなキャラやエピソードがあれば教えて下さい。私はイクスとザルマとダラクが好きです。まぁ皆好きだけども。