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第六話 機械仕掛けの幻想 下について

『CRUMBLING SKY』
https://kakuyomu.jp/works/16818622175236685267

この物語の中で特に軽妙でユーモラスなやり取りが目立ちつつも、根幹に関わるSF的、哲学的テーマが源流に流れています。

杵原は肉体が植物状態とはいえ、浮遊バクテリアに受肉した地縛霊として生きている。しかも不死の存在です。
生と死の境界線が曖昧で、物語の癒しキャラクターと見せかけてしっかりとイレギュラーなキャラクターだったりします。

よくよく考えると小夜や瀬川の抱えている問題と関わりがなくて、結末にどう影響するのか不明です。


この話は後半、ラストに向かって徐々にトーンが落ちます。
杵原の夢が不可能性にぶつかりながらも希望を捨てない姿勢は、深い余韻を残しています。
そしてシリアス展開が待ち受ける気配……。

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