「青色 純文学」を含む小説

青色にもいろいろ種類がある。感受性を閉じてしまった後の話。

　突然、自分の前から姿を消した親友、天才木戸遥のあとを追ってはるばる世界の果てにある巨大なドーム状の研究施設までやってきた無鉄砲で世間知らずの十五歳のお嬢様、瀬戸夏は、そこで遥と…

大学生の頃、ひとりの画家を飼っていた。

砂時計を前にし、私達はなんと無力な事でしょうか。 乳青色の夢を懐古し、微睡む私は瞼を閉じました。

【花緑青事件から二十年。麗しき殺人犯のいま 　一九××年八月十三日。夏祭りの夜に双子の姉が妹にヒ素を飲ませ殺害した後、自身も服毒。妹は死亡。姉は一命を取り留めた。 　この事件は当…

「おばあちゃんの目、青くてすてきねぇ」と娘は言う。朝の女児向けアニメに出てくる青い少女が大好きな娘の、心からの賛辞だった。けれど、美に執着する義母にその言葉はあまり褒められたもの…

無機質な面接官と個性豊かな三人の就活生のお話です。

　血のような赤？　いいえ、晴天の空のような澄んだ青色かしら。 　私にはわからない、一体赤色と青色の間にどのような違いがあるのか。いいえ、それはきっと重要な事ではないのでしょうね。…

毎月の第一日曜日に開かれる蚤の市――“カーブーツセール”を練り歩くのが趣味の『私』は毎月必ずマグカップだけを見て歩く老人と知り合う。 彼はある思い出のマグカップを探していると話す…

取り立てて特徴のない高校生、広末大和はバイト帰りの道すがら謎の刺客に襲われる その時、空から眩い光を放ちながら大和を助けた少女たちは…とんでもない奴らだった！？ 次々に襲いかかる…