「都市怪異 短編」を含む小説

近所にN団地という場所があります。 団地には共有の掲示板があって、そこに貼られている紙に少々奇妙な部分が見つかりました。N団地にていて調べていくうち、恐ろしい事実が浮かび上がっ…

ゲームプログラ厶を嗜む女子大生：霧宮涼音(きりみや すずね)は、創作サークルの同級生：玖珂燐華(くが りんか)に夜のデートに誘われる。しかし、それは危険な怪異取材の幕開けだった……

その道の先にある日常の裂け目、振り返ると見えてしまうもの、鳥の糞の落ちてくる異形そんな話です。 ごく短い話ばかりなので、気の向いた時に、気になる話からお読みください。 これを読ん…

私は黒猫である。名前はまだない。私はこの町の色々な場所を徘徊している。この町は面白い。他では見れない物が見れたり、聞けない話が聞けたりする。 黒猫の視点で語られるホラー！ 町の…

残業帰りの深夜、 僕はマンションのエレベーター前で、 貼り紙に書かれた“ひとつの名前”を 読んでしまった。 『“さきえさん”が乗ってきます』 ただそれだけの文。 なのに胸の奥…

これまで書いた小説もしくは、短編ほどの構想しか思いつかなかった内容の怪談を4000字以内で完結させた短編集です。前後のつながりは一切ありませんので、どのお話から読んでいただいても…

スマホゲー。出席管理システム。QRコード。VR婚。SNS。などなど 現代人が「避けられない」様々な現象が怪異となる。 １話完結の短編集。 毎日１話更新します。 目標は百物語で怪異…

安さに惹かれて入居した古アパート「夕凪荘」。 しかし壁越しに聞こえる詠唱と重い打音は、住人たちの『秘密の趣味』を覆い隠していた。覗き見た者は皆、異形の儀式に巻き込まれる。 クト…

ニュースや番組から切り落とされた“未公開映像”。 それらは失敗作ではなく――封印せざるを得なかった“禁断の記録”である。 読んだ者が体験するのは作り話ではない。実際に記録され、保…

自分の人生をリセットできるボタンがもしあったら……誰しも一度は考えたことがある空想上の夢みたいなボタン。 しかし、今宵お目見えしますのは『他人の人生をリセットできるボタン』でご…

ミサキは都市伝説の内容に従い、「さとるくん」に電話をかけた。さとるくんを呼んだ彼女は「都市伝説の未来」を尋ねる。 「都市伝説は死んでいく」 さとるくんの答えは残酷だった。 ■カ…

深夜二時。無人の交差点で、赤信号が変わらない。 車は来ない。風もない。音だけが鳴り続ける。 「ピヨ」という誘導音に合わせて、身体は少しずつ“固定”されていく。 それが止まる現象…

深夜のオフィス街。 自動販売機の横に並ぶリサイクルボックスは、空き缶だけでなく、“空になった人間”で満ちている。 廃棄物回収業者の後輩である“o俺”は、先輩とともにそれらを淡々と…

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深夜の国道沿い、霧に包まれた無人のバス停。 電光掲示板には赤い文字で、「まもなくきます」。 スピーカーからは、到着を告げるアナウンスが流れ続けている。 だが、物理的なバスの姿は…

雨の夜、国道沿いの電話ボックスに逃げ込んだ「私」。 そこは一枚のガラスで外界と隔てられた、わずかな避難所のはずだった。 受話器から流れ出す、止まらない砂のような音。 ガラスに映…

深夜の駅前広場にそびえる巨大な大時計。 それは時刻を知らせるためのものではなく、都市に暮らす人々の「生体リズム」を強制的に揃え、余った「寿命（時間）」を街の動力源として徴収するた…

マンホール、共同溝、立入禁止の地下空洞。 それらは本当に人のために造られたのか。 乾いた空間、配線の神経網、脈打つ壁。 この記録は、都市の内部に“迷い込んだ異物”が どのように処…

ある日、部屋の角の直角が歪み始めた。地下鉄の階段は靴を飲み込み、指先はメラミン化粧板の模様に変わる。異常は日常に溶け込み、誰も驚かないまま、世界は少しずつ「建材」へと変質していく…

深夜の駅ビル。 公衆トイレの鏡を拭くだけの、ありふれた清掃業務。 それが“データの回収作業”だと知ったとき、世界は裏返る。 この都市に設置された無数の鏡は、身だしなみのための鏡…