「民俗学 現代ファンタジー」を含む小説

二〇二六年一月、ルーマニア政府が「魔女税」法案を可決。曾祖母から三百の呪文を受け継いだ若手魔女エリーザ・ポペスク（22歳）は、「予言が外れたら罰金？　冗談じゃない！」と憤り、自由…

　神隠し――日本の伝承や民間信仰に語られる現象。多くは人のいない山中で起こり、前触れもなく立ち入った人が消える。それは古くは山の神、川の神による拐かし、妖怪による悪戯と考えられて…

東京で流行する俳句投稿アプリ『蒼き波紋』。 しかし、そのアプリを使う者たちは次々と精神を蝕まれていく――。現代テクノロジーが神話と結びつく瞬間、理性と狂気の境界が崩れ始める。 …

稲葉和（いなば　のどか）、２０代半ば。民俗学系ライター兼編集の契約社員。 子供の頃から他人には見えない小さな神々や死者の気配を感じることができた彼女は、初めて自身の企画が通った「…

子供の頃に見た夜桜の光景を忘れられずにいた「俺」は、大学で一人の女性と出会う。 長い黒髪を風に揺らし、本を読むその姿に心を奪われ、恋に落ち、共に暮らし始める。 優しく、静かで、…

浅海蒼輔の大学の後輩・犬神真偽は、最悪のトラブルメーカーである。彼女が浅海を連れてフィールドワークに向かう先は、ことごとく曰く付きの屋敷だの宿だの因習村だの……とにかくろくな場所…

過去にどんなことがあったとしても、その底には未来への希望が残ってる。 きっとそれは、パンドラ・コンプレックスとでも言うのだろう。 畢ヶ間（ひつがま）あとりと叶臣雛果（かなおみ …

（更新頻度はものすごく遅いです） 神津大学助教の金井武（かないたけし）は新学期から専門外の『妖怪学』の講義をしろとの要請を受けて頭を抱えた。 妖怪について詳しくない。困ったという…

本業ライター、副業呪術師の円城環のもとに一人の男が現れた。 この神津に引っ越してから、毎晩何者かに追いかけられる夢を見るという。 ★表紙：https://kakuyomu.jp…

ある冬の夜、振り返るとパンダのぬいぐるみがいた。 そのぬいぐるみは毎晩現われ俺を追いかけているようだった。 なんだかイライラして待ち伏せして捕まえてしまう。 「やった！　これでお…

水の事故がキッカケで鬼に狙われるハメになった主人公。下手をすれば、あの世に引きずりこまれてしまう！　だが、いつも危機一髪のところで助けてくれる女性がいた。その人こそ「僕の橋姫」。…

自称天才呪術者の芦屋満夜は、蔵の中から謎の箱を見つけて、我が力とすべく銅鏡の封印を解き放った——！ 怨霊が宿る銅鏡を使い、オカルト研究部部員を増員しようと企む満夜だが———— …

世間ではオカルトが氾濫して数々の事件が起きている。 オカルト事件に両親を殺され、親友も傷つけられた現役女子高生の有坂　美香は、自身の保護者にしてプロのオカルト使い長谷部　以蔵の弟…

小都市、牧市の高校生・柊良子は「体臭が犬くさい」という悩みに暗い日々を送っていたが、幼なじみの優等生・菊花は考え過ぎだと取り合わない。 良子は意中の美容師・結城に近づくための隠れ…