「崑崙」を含む小説

　とある切っ掛けで北嶋家を出たタマ。行く当てを考えていた最中、ペット泥棒に遭遇する。タマはペット泥棒に目的の為、敢えて拉致させる事になる。 　しかし、この事件の根は想像以上に深か…

　大国・倫における警察組織『鉤爪』。 　そこに所属する樟浩然は、独自の情報網を通じて『大狼連合』の幹部である『渾沌』の所在を知る。彼は『渾沌』逮捕の手柄を得るべく、配下の手勢を従…

崑崙坂英樹。 のちに英雄として語り継がれる彼だが、 根本にあるのはチーレムへの願望であった。

　人類が核兵器という種を滅ばす力を手に入れた頃、それに呼応するように聖少女という存在が人知れず誕生していた。 　彼女たち聖少女ル・フェルは、核戦争が勃発した場合、地上の種を逃がす…

　十歳の時、殺生石に触れて死の間際までのダメージを受け、妲己の娘に助けられ尸解仙（しかいせん）となった。 　その後崑崙で十五年修行し霊気功術を身につけた俺は、妖狐がオーナーの東京…

かの高名なる虫愛づる姫君は、今日も都の草むらで虫を熱心に観察していらっしゃる。「蜂飼いの大臣」の二つ名を持つ父君と、静やかな母君は、そんな虫姫を見守り慈しんできた。 だが、今ま…

秦（シン）の始皇帝の長男・扶蘇は儒教を愛する温厚な皇子であったが、その性質ゆえに厳格な父との確執は避けられない運命にあった。その相剋の果てに扶蘇が見たものとは何か？ 『易水悲歌』…