「宵山」を含む小説

「生きるということは、諦めることよ」 天文部部長、東雲とばりはそう言って、部室で『諦め屋』を営んでいた。 『諦め屋』――そこを訪ねれば、なんでも諦めさせてくれると噂される場所。…

　京都の有名な祭り、祇園祭の物語。 　これも一つの宵山デート。 （カクヨム初出ですが、現在は「小説家になろう」「エブリスタ」「ノベリズム」でも掲載しています）

7月16日午後11時。祇園囃子が止む時、戦いの火蓋は切って落とされる。 新潟から京都に転校してきた主人公の柾谷創（まさやはじめ）は時間の静止した世界に引き込まれた。そこに現れた…

来週末に結婚式を控えた7月16日。彼は会社を休んだ。 普段とは違う、少し小綺麗な服装の彼に違和感と憤りを感じ、私は新幹線に飛び乗った。彼が行くであろう京都に向かって。

就職活動に失敗続きで落ち込んでいた彼女が、宵山で出会うもの。 祇園祭宵山の雰囲気を感じていただけたら、幸いです。